大原和服専門学園
古都奈良で着物のプロ技術(和裁・染色・織物・着物デザイン・着付け)を養成している専門学校です。和裁学科と着物学科があり、着物学科が染め、織り上げた作品を和裁学科が着物や帯に仕立て上げる連携授業にも取り組んでいます。高校からすぐに入学する学生は2年生に成人式を迎えるので、振袖を製作する学生もいます。人生の節目を彩る着物を自分自身で作り、自分自身で着物の価値を経験することはとても大切です。技とともに心をはぐぐむことも大切にしています。
古都奈良で着物のプロ技術(和裁・染色・織物・着物デザイン・着付け)を養成している専門学校です。和裁学科と着物学科があり、着物学科が染め、織り上げた作品を和裁学科が着物や帯に仕立て上げる連携授業にも取り組んでいます。高校からすぐに入学する学生は2年生に成人式を迎えるので、振袖を製作する学生もいます。人生の節目を彩る着物を自分自身で作り、自分自身で着物の価値を経験することはとても大切です。技とともに心をはぐぐむことも大切にしています。
尾長鶏の長く艶やかな尾羽の優美さに見惚れ「いつかは着物のデザインに取り入れたいと」考えていました。 私の好きな熨斗目と尾羽を絡ませ柄の流れを作りながら、あえて着物の背面だけに鶏が現れるようにし、着た時に面白みのある着物を目指しました。 染色作業では、糸目糊置きが最長160㎝を超えるものがあり特に苦労しました。何より好きな色、好きな柄のみを詰めたこの一着は、自分にとってかけがえのないものになりました。
私は奈良県十津川村で猟師をしています 駆除された鹿・猪の約9割が廃棄されています。 “命を頂いてるからこそ無駄にしない活動を” を目標に十津川じびえ塾では害獣の有効活用に取り組んでいます
柄は、古典柄をメインに自分らしい柄と色に染めました。 私は、糸目を置く工程が好きなので、線の多い乱菊や御所車をメインにデザインしました。 私の好きなふるさと吉野の桜と早朝に見える雲海、そこからのぞく奥大和の山々の景色など自分の好きな絵柄で自由に描きました。 地色は金通しの反物だったので、落ち着いた赤色に染めたので、豪華さの中に落ち着いた雰囲気の振袖に仕上がり、私のためだけの特別な振袖になりました。
自分の好きな星や桜を詰め込んだ作品です。地はラピスラズリのように濃い青と金彩を使い、桜はすっきりと白をメインに彩色しました。袖の一部に白、黄やピンクを入れることで 夜明けを表しています。自分で自分の成人式の晴れ着を作り上げられたことが誇らしいです。
私は虫が好きなので虫をメインに柄を考えました。着物に使われる虫といえば「蝶」のイメージが強いのですが、できるだけ蝶以外の虫を入れたいと思い、「蛾」や袖の所にいる白い虫「コノハムシ」を入れることで「自分だけの振袖」感が強まりよかったです。また、虫を強調するために虫篭も描きました。絵巻物から飛び出すような構図が躍動感がでて楽しい雰囲気を出すことができました。
束帯は平安時代以降の身分の高い男性の正装。先の御大礼で見たように、現代でも皇室で用いられています。下は赤い大口、表袴、上は下襲や衵(あこめ)などを着けた上に袍(ほう)を重ねます。後ろに引いているのは裾(きょ)。身分が高いと長くなります。色で位階を示し、黒袍は最高位。 大原和服専門学園の故大原マサ氏が鷺森(さぎのもり)神社の故石葭城(いしかじょう)宮司の監修のもと、自学園の資料として復元製作したもの。
一般に十二単と呼ばれれる裳唐衣(もからぎぬ)という女房装束。「十二」とは「たくさん」くらいの意味です。平安時代の身分の高い女性の正装で、束帯同様、現代でも皇室で用いられています。長袴を着けてから、単衣、五衣、裳、表着などを重ねます。映画『千年の恋 ひかる源氏物語』(2001)で衣装の製作依頼されたのを機に、大原和服専門学園が自学園の資料として故・大原マサ氏を中心に製作したもの。
自分のためだけに自分で染めた振袖です。振袖に使う生地をいくつか見せていただいた時に、この一面の大きな波模様に一目惚れしてしまい、そこからこの海鳥のデザインを描きました。地のぼかし染など初めて取り組む技法もあり、製作は大変でしたが、その分仕立て上がりを見た時はとても感動しました。また、振袖に合わせて八掛や長襦袢も自分で染め、小物もこだわって選びました。自分の「好き」だけで構成できたので今でもお気に入りの一着です。