東京キモノショー2017 ポーズ人形

「ポーズ人形 宇山あゆみ × 西岡ペンシル」

ポーズ人形:昭和30~40年代中頃まで、一般家庭で大流行した日本製のお人形。平均身長は、50cm以上とかなり大きめですが、当時は応接間やピアノの上、玄関、床の間などに飾られ、それは高度経済成長期の豊かな暮らしの象徴でもありました。日本人形店や、デパート、玩具屋、土産屋などで販売され、新築祝いや出産祝いなどのご贈答用に使われることも多かったようです。着せかえ人形とは異なる、インテリアとして鑑賞するためのお人形です。

宇山あゆみ:人形・マスコット作家
なつかしくてカワイイ「昭和メルヘン」をテーマに創作を行う。昭和の少女洋品・生活洋品のコレクターの顔も。ポーズ人形・フランス人形のコレクションは日本一。コレクション本、手芸本、絵本など、著作本多数。企業とのコラボグッズの企画やプロデュースも手掛ける。
ayumiuyama.com

西岡ペンシル:アートディレクター/デザイナー
鳥瞰図師の祖父、京友禅悉皆屋の家に生まれたルーツを持ち、和様の美から受ける刺激・素養をグラフィックデザインやアートの思想に通じるものとして活かし、広告からテキスタイルデザインまで様々な分野で仕事をする。2014年にはパリと東京で2つの「ニュー・文様」展を開催し、大きな注目を集める。
nishiokapencil.co.jp

光子「光年 – スパークル」

東京キモノショーのメインビジュアルは着せかえ。子供の頃、紙を切り抜いたお洒落なアイテムを、自分なりのコーディネートやストーリーで楽しんだ方も沢山いらっしゃるのでは。そこには着物をはじめ様々な文化を楽しむワクワクの原点があったと思います。そんな時を超えても変わらないときめきを「光年 – スパークル」と名付けた文様に現わし、可愛らしいポーズ人形に着せました。

富士子「溢れる熱い涙」

記憶や感情が波のように溢れ出る涙の花文様を暖簾と着物に仕上げた。家紋や遊び紋、老舗の由来、人々の記憶や物語までを図案化し、糊置や彩色など友禅独特の技法を用いて職人によって仕上げられた一点ものの暖簾はまさに宝物。

加賀暖簾:商いのしるしとしての暖簾はもちろん、素材や図案も様々な加賀暖簾は間仕切りや風よけ、目隠しなど日常使いの暖簾としても親しまれてきた。中でも加賀友禅の職人によって染めあげられた絹の暖簾は優雅な美しさを湛える。「花嫁暖簾(嫁入り暖簾)」は幕末の七尾で始まった独特の風習で、家紋を上部に、裾に吉祥文様をあしらった暖簾を花嫁がくぐって仏間に入り、式後数日間新郎新婦の居間にかけられる華やかなものである。

加賀友禅暖簾制作:田嶋秀之/プロデュース:淀伸二

作品タイトル:「華子」

着物デザイン:中原淳一
「花のアップリケのある振袖」
「それいゆ」No.48 1957年 ひまわり社

人形制作:宇山あゆみ

中原淳一デザインの華やかな振袖で、結婚衣装や友達の結婚のお祝いに着るものとして考えられたもの。「夢のように淡いピンクのサテン」の着物に、少し濃い目のローズ色のフェルト帯、ピンク系を中心にした様々なフェルトの花を、ボタンで立体的に縫いとめた模様。当時大流行したフェルトを使って、振袖という高価なものも、自分で手作りしながら、晴れの日を待つ楽しみを提案している。

中原淳一(1913-1983):19歳の時に、初の個展で一躍有名になり、「少女の友」で挿絵や付録を手がけ人気画家となる。その後、自らの出版社で「それいゆ」「ひまわり」「ジュニアそれいゆ」などの女性誌を立ち上げ、いつの時代も「心身ともに美しい女性」の提案をし続けた。現代で云う、マルチクリエイター的存在で、少女画、文筆、人形制作、ファッションデザイン、ヘアメイクなど、活躍の分野は多岐にわたり、時代を越えて、当時を知らない世代からも支持を得ている。
www.junichi-nakahara.com