2019 和裁マイスターによる仕立ての実演
期間中メインホール内におきまして、和裁東京マイスターによる和裁の実演がありました。生地を生かした着やすい仕立て、着姿の美しい仕立てについて、実演を交えながら解説いたしました。仕立てについて先生方と直接お話しいただきました。
2019 和裁の道具展
期間中、メインホール内におきまして、和裁の道具を展示しました。和裁職人が少なくなる今、和裁の道具を作る職人さんもまた少なくなってきています。専門の道具を使うことで、和裁士の技術が生きてきます。
和裁職人大賞
東京キモノショーでは和裁士さんの技術を広く正しく伝えていくために、「着易いきもの」という視点で和裁を評価しています。2月1日より、和裁士さんの応募を受け付いたします。5月の東京キモノショー当日には優秀作の展示発表を行い、期間中にイベントステージにて表彰式を行います。
着物は解くと、また反物に戻るってご存知でしたか??洋服と違って着物は、縫い代を切り落としたり丸く切ったりということを一切しません。実は、着物のパーツというのは、すべて四角い布から出来ているのです。西洋文化にとって 「素材」というのは、自分の欲しい形を作るための材料ですが、日本人はその素材そのものを「どう生かすか」という視点で物を作ってきました。それは衣類だけに限ったことではありません。風呂敷はスイカも包めるし一升瓶も包める。懐紙はお茶菓子だけではなく、お金を包んだり、メモとしても使える。使い方はある意味無限大。昔の人にとって着物というのはただの 「仮の姿」 であって、本来は 「四角い布の集合体」という認識だったわけです。汚れたら左右を入れ替えたり裏返したりして縫い直し、着物として着られなくなったら羽織になり、布団になり、オシメになり、雑巾になり。最後は燃料となって灰になり、洗濯に使われ、畑に肥料として撒かれました。現代では、そこまで着つくすことは出来ないかもしれません。でも、もし今あなたの心がちょっとざわついているなら、それは日本人のDNA が騒いでいるのかもしれません。