東京キモノショー2017 きもの解体新書

着物は解くと、 また反物に戻るってご存知でしたか?? 
洋服と違って着物は、 縫い代を切り落としたり丸く切ったりということを一切しません。
実は、着物のパーツというのは、 すべて四角い布から出来ているのです。

西洋文化にとって 「素材」 というのは、 自分の欲しい形を作るための材料ですが、日本人はその素材そのものを 「どう生かすか」 という視点で物を作ってきました。

それは衣類だけに限ったことではありません。
風呂敷はスイカも包めるし一升瓶も包める。
懐紙はお茶菓子だけではなく、 お金を包んだり、 メモとしても使える。
使い方はある意味無限大。

昔の人にとって着物というのはただの 「仮の姿」 であって、 本来は 「四角い布の集合体」 という認識だったわけです。

汚れたら左右を入れ替えたり裏返したりして縫い直し、 着物として着られなくなったら羽織になり、 布団になり、 オシメになり、 雑巾になり。
最後は燃料となって灰になり、 洗濯に使われ、 畑に肥料として撒かれました。

現代では、 そこまで着つくすことは出来ないかもしれません。
でも、 もし今あなたの心がちょっとざわついているなら、 それは日本人のDNA が騒いでいるのかもしれません。

きもの解体新書 監修 仕立て屋 【* ツキヒコ *】