明治大正時代の女児振袖
創業180年以上続く老舗呉服店の伝わる、女児振袖。襲になっていてふき綿も入っており、明治末~大正にかかると思われます。七五三というよりお正月などに着たと思われる幼女のもの。着目すべきは大袖になっていること。(大袖・小袖は袖の長さではなく、袖口が閉じられているか大きく開いているかで分類されます)帯結びは明治時代に一般的に結ばれていたタテ結びを再現。背中にまっすぐタテに畳んでシゴキで結び止めます。
蘇る!昭和テイストな50年前の振袖
大正生まれの祖母が幼い頃に着た振袖です。それをお下がりで、娘である母も着たそうです。現代のような七五三の祝い着というより、お正月やちょっと特別な日常でも着ていたもので、二つ襲で裾のふき綿が入っている女児の振袖は、現代では見ない、当時ならではのきものの風俗です。さらに着目すべきは大袖になっていること(袖口が大きく開いているきもの。十二単など)。明治大正あたりの子供のきものに見られます。