時代01
大原和服専門学園
平安装束束帯
束帯は平安時代以降の身分の高い男性の正装。先の御大礼で見たように、現代でも皇室で用いられています。下は赤い大口、表袴、上は下襲や衵(あこめ)などを着けた上に袍(ほう)を重ねます。後ろに引いているのは裾(きょ)。身分が高いと長くなります。色で位階を示し、黒袍は最高位。映画『千年の恋 ひかる源氏物語』(2001)で衣装の製作依頼されたのを機に、大原和服専門学園が自学園の資料として故・大原マサ氏を中心に製作したもの。
平安装束束帯
束帯は平安時代以降の身分の高い男性の正装。先の御大礼で見たように、現代でも皇室で用いられています。下は赤い大口、表袴、上は下襲や衵(あこめ)などを着けた上に袍(ほう)を重ねます。後ろに引いているのは裾(きょ)。身分が高いと長くなります。色で位階を示し、黒袍は最高位。映画『千年の恋 ひかる源氏物語』(2001)で衣装の製作依頼されたのを機に、大原和服専門学園が自学園の資料として故・大原マサ氏を中心に製作したもの。
平安装束裳唐衣
一般に十二単と呼ばれれる裳唐衣(もからぎぬ)という女房装束。「十二」とは「たくさん」くらいの意味です。平安時代の身分の高い女性の正装で、束帯同様、現代でも皇室で用いられています。長袴を着けてから、単衣、五衣、裳、表着などを重ねます。映画『千年の恋 ひかる源氏物語』(2001)で衣装の製作依頼されたのを機に、大原和服専門学園が自学園の資料として故・大原マサ氏を中心に製作したもの。
安土桃山時代の小袖①
小袖は平安時代までは装束の下着でしたが、平安時代末期〜鎌倉時代には表着として変化。きもののルーツとされています。小袖とは袖が短いということではなく、袖口が小さく閉じられているところからきています。ゆえに振袖も小袖の一種になります。公家装束の大袖に対しての呼称。これは舞台衣装として製作されたもので、動きやすさから身八つ口が開いていますが、本来は男物同様身頃に付いた状態で、帯もその下になります。
安土桃山時代の小袖②
小袖は平安時代までは装束の下着でしたが、平安時代末期〜鎌倉時代には表着として変化。きもののルーツとされています。小袖とは袖が短いということではなく、袖口が小さく閉じられているところからきています。ゆえに振袖も小袖の一種になります。公家装束の大袖に対しての呼称。これは舞台衣装として製作されたもので、動きやすさから身八つ口が開いていますが、本来は男物同様身頃に付いた状態で、帯もその下になります。
江戸末期〜明治時代の片褄二枚襲
珍しい石持ちになっている襲。現代の目線で見ると、随分地味に感じる柄付けですが、この奥ゆかしさがいかにも江戸〜明治らしい一領です。女性のきものは柄の入る位置で、胸模様、両褄模様などと呼ばれていました。留袖を江戸褄というのも紋付きで柄が褄のみに入っているところからの呼称でした。本来は表から見える上前に入れる柄ですが、江戸〜明治時代までは片褄模様といって、見えない下前衽に入っている柄づけがありました。
明治時代の黒留袖二枚襲
戦前までは襲ものといって、きものを複数枚重ねて着る習慣がありました。その名残が黒留袖などの比翼です。ところで、意外なようですが、明治時代は特定の階級ですが、指輪、懐中時計、衿飾りなど、きものにアクセサリーを着ける習慣がありました。下げているのはネックレス様の懐中時計。帯の中へ入れて、時間を見るときはとりだします。明治中期には初の国産懐中時計が製造され、依頼、女性にも流行となります。
明治時代の逸品黒留袖・隅田川
同時展示されている、龍と鳳凰の引き振袖を着た花嫁の母になる、戸坂家の曾祖母の黒留袖。「隅田川」と題されて、その風景が描かれています。見どころは立体感のある橋脚と、その立体感を表すために用いられた刺繍。通常、手間のかかる刺繍は、豪華さや手の込んだ加工を演出するために使われますが、この柄では、風景のリアルさと風情を出すためにあえて控えめな使い方になっており、情緒溢れる当時の隅田川が表現されています。
蘇芳染 飛鶴群調絣文様 帷子
江戸後期の小千谷縮 小千谷市所蔵(西脇新次郎家寄贈品)。空に舞う鶴の群れを緯総絣で表現している、小千谷縮の逸品です。鶴の飛翔する動きのある表現は江戸時代の小千谷縮としては大変珍しい意匠で、のびやかさがありつつ端正な景色として見る人を捉えます。地色は、赤色系の染料、蘇芳という植物で染めた紫みのある赤系。素朴であるはずの小千谷縮が、現代見ても“華”がある仕上がりになっています。
羽田登喜男鳥友禅訪問着
(明治44年生-平成20年没)1988年、友禅で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。写実的な加賀友禅と、華麗で女性的な京友禅とを融合させた作風を持つ作家。それゆえ、作品も重層的ですが、それが重さにつながるのではなく、表現の美しさとして真っ直ぐに入ってくる明快さがあります。これは羽田登喜男の作品のなかでも大変手の込んだ、なかなかお目にかかれない逸品です。色使いに加賀五彩が感じられます。
城間栄順紅型振袖
(昭和9年—平成成4年)紅型三宗家のうちの一つ、城間家の15代目。人間国宝・城間栄喜の長男として、技を継承しました。人間国宝を辞退したことでも知られる英順城間の作品は、精緻な手仕事でありながら温かさがあります。沖縄にはない山々を描いたのは異国への憧憬にも似て、また「心の目でものを見る」と言い続けた彼の心象風景かもしれません。このきものの型紙の山は、父・栄喜の代から伝わるモチーフです。
平良敏子芭蕉布帯
(大正10年—)2000年、芭蕉布で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。芭蕉布は戦前、沖縄に生育する芭蕉を材料に、各地で織られていたにも関わらず、戦後、その技術は壊滅的となりました。平良敏子が長い年月をかけて復活させ、私達は再び芭蕉布を目にすることができるようになったのです。素朴な絣柄を現代的な構図として昇華させる感性は、唯一無二。現在101歳の平良敏子の芭蕉布は、この先さらに希少なものになるでしょう。
山鹿清華宝船袋帯
(明治18年—昭和56年)染織美術の草分けとして知られる山鹿清華は、染織家として唯一、芸術院会員となっています。大正14年のパリ万国装飾美術工芸博で手織錦「孔雀」がグランプりを受賞しています。以降、美術的工芸品として優れた作品を制作しています。たまたま作品として帯であったり、タペストリーであったりしますが、山鹿清華の手織り錦は、構図、色とも一度目にすると脳裏に焼き付くインパクトがあります。
皆川泰蔵訪問着
(大正6年-平成17年)染織作家で唯一、芸術院会員の山鹿清華の勧めで、京都市立美術工芸学校図案科に入学。染色作家の道に進んだ皆川は、精緻なスケッチを続け、そこから単純化と抽象化を進めて、独自の作風を確立します。海外各地を訪ね歩いた皆川の作品は、異国で受け止めた感動を単純化させることで、より大きなその力を感じさせてくれます。京都・祗園祭の山鉾の装飾も手がける作家の技と感性に触れてください。
志村ふくみ 色にこだわる紬
(大正13年生-)1990年、紬織で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。特定の指導者につかず、自ら文献や書物で染織を調べ、学び、この道へ。織りの技術を研鑽、精進することはもちろんですが、志村ふくみといえば「色」といわれるほどに、色への飽くなき追求を続けています。随筆が達者なことでもしられる志村ふくみは、糸を紡ぐように言葉を紡ぐ。布の中に宿る小宇宙、そのなかに志村の言葉も汲み取れるのではないでしょうか。
大正期・龍と鳳凰の引き振袖と明治期・丸帯
明治生まれの曽祖父、曾祖母、祖母が遺したきものからセレクト。こちらは婚礼用引き振袖としては大変珍しい、雷紋、龍、鳳凰が描かれたダイナミックな引き振袖。祖母の遺品で、彼女は雷紋や龍の文様が好きだったらしく、羽織や持ち物でも同柄が使われています。女優と見紛うほどの美人で、当時のモノクロ写真でもその華やかさが伝わります。帯は曾祖母の明治時代の、重さが2.5kg以上ある婚礼用丸帯。現代は見られない逸品です。
大正期・婚礼お色直し振袖
先の「龍と鳳凰の婚礼引き振袖」と同時に作られた、お色直しのための振袖です。紗綾形の地紋の生地に見事な絞りと繍で文様が構成されており、この婚礼のために制作されたものと思われます。片身替わりのような色使いで、左右の向きで印象が違う振袖です。「龍と鳳凰の婚礼引き振袖」の方は孫娘が婚礼で、こちらの振袖は曾孫が成人式で着ています。当時の技術と文化を伝えるものとして保存しておきたい一枚です。
大正時代の菊の色留袖二枚襲
中陰の鬼蔦紋が入った色留袖。流水に菊の模様が高い位置まで描かれ、上品ながら愛らしさがあります。この時代の紫色はとても特徴的で、現代ではありそうでない紫色です。当時は胴裏に紅絹を使うことが多く、赤みが表に影響を及ぼしているのかもしれません。襲のきものは、まったく同じ色柄生地のものを、表着と下着(下に着る方を下着といいます)で仕立てる場合や、下着を胴抜きにする場合と無垢(無地)にする場合などがあります。
昭和初期の色留袖二枚襲胴抜き
秋草文様の胴抜き仕立ての二枚襲。隣の紫の菊の二枚襲と比べると仕立ての違いがよくわかります。現在でも胴裏を省いた胴抜きという仕立てがありますが、こちらは襲の下着の見える部分だけ表着と同じ生地を使い、胴部分を別布にしています。生地の経済もあり、古くから用いられている仕立て方ですが、美容仕立てをうたうようになった戦前の和裁本では胴抜きのほうが「軽くて、着たときにスッキリ見える」として推奨しています。
戦前のお召と羽織
着目すべきは羽織です。この前にご覧いただいた「龍と鳳凰の着目すべきは羽織です。この前にご覧いただいた「龍と鳳凰の婚礼引き振袖」の持ち主のもの。個人の嗜好が濃いかもしれませんが、金銀は完全礼装のみという現代の考え方は意外と新しいとみえて、おめかし普段着用羽織として金泥、銀泥が広い面積に使われています。そして羽裏のインパクト。さらに見どころは、衿にかかる裾の桔梗の刺繍。衿が上に重なってもきちんと絵となっているこだわりはときめきます。婚礼引き振袖」の持ち主のもので、ちょっと不思議な羽織です。金銀は完全礼装のみという現代の考え方は意外と新しいとみえて、おめかし普段着用ならありのようです。金泥、銀泥が広い面積に使われています。そして羽裏のインパクト。さらに見どころは、衿にかかる裾の桔梗の刺繍。衿が上に重なってもきちんと絵となっているこだわりはときめきます。
昭和初期の婚礼振袖三襲襦袢付き
三つ襲の婚礼振袖。近代、襲の習慣がなくなるとそれぞれが一枚ものとして散逸することが多く、このように襦袢まで残っているのは稀有です。江戸時代の武家社会では、婚礼のときに儀式の様式にそって白、赤、黒の順で着替えましたが、明治になってから三枚を重ねて着るようになりました。夫婦和合のシンボルとなる蛤がメインの柄として用いられています。明治大正時代とはまったく違う昭和の雰囲気がわかりやすい一領といえます。
人間国宝中村勝馬振袖
「龍と鳳凰の婚礼引き振袖」を着た女性の娘が嫁入りのときに用意された振袖。東京友禅の第一人者の重要無形文化財保持者(人間国宝)・中村勝馬制作。中村らしい躍動感と生命感に溢れた密な柄ゆきは、大胆なようでいて、その細部は刺繍、金コマ刺繍、描き疋田など、大変緻密な技の集約です。特に描き疋田が素晴らしい。手作業ならではの不均一が全体で見ると端正に仕上がっていて、見どころ満載です。
戦前の黒留袖緋色の帯揚
現在、既婚者の礼装の襦袢・小物は白という決まりになっています。しかし、明治〜戦前までは、既婚者でも緋色の帯揚を用いています。これは当時の雑誌、またカラー化した古写真でも確認されます。(パネル参照)さらに、戦前までは婚礼用式服としての「留袖の胴裏は白絹または紅絹」とされていて、襦袢も正式には白といいながら一般的には緋色でつくることが多いと解説されています。(時代07の明治の黒留袖隅田川が紅絹)
明治時代の女学生風俗ブラウス袖
ハイカラさんといえば大正時代……ですが、実際には明治時代の女学生のほうがとてもユニークな洋ミックスでした。洋服文化流入後、子供の袖が変化し、女学生や女児に完全な筒袖やブラウス袖が散見されます。貴重な布を切るとは思えないので、また袖が出せるように中に入れこんで縫い、袖口を絞っていると思われます。今回はその女学生姿を再現。当時女学生に流行っていた、装飾でもある衿留も付けました。(パネル参照)
明治大正時代の女児振袖
創業180年以上続く老舗呉服店の伝わる、女児振袖。襲になっていてふき綿も入っており、明治末~大正にかかると思われます。七五三というよりお正月などに着たと思われる幼女のもの。着目すべきは大袖になっていること。(大袖・小袖は袖の長さではなく、袖口が閉じられているか大きく開いているかで分類されます)帯結びは明治時代に一般的に結ばれていたタテ結びを再現。背中にまっすぐタテに畳んでシゴキで結び止めます。(資料パネル参照)
戦後のあたらしい婚礼の提案
戦後、昭和24~25年頃になると雑誌も息を吹き返し、新時代に向けた提案や特集が出てきます。25~32年に『主婦之友』『婦人倶楽部』『主婦と生活』『婦人生活』など、複数の雑誌で頻繁に紹介されたのが、新しいきものの提案。昨今洋髪の和婚が流行ですが、白無垢で頭にチュールを頭にかぶるスタイルが昭和24~35年頃に雑誌によく紹介いたおどろき!私たちが新しいと思っている試みより先を行っていました。
令和の和婚
和装の婚礼が増えていると言います。鶴や松竹梅などの吉祥紋様が施された伝統的な衣装は、日本人なら誰もが共有できるおめでたさが凝縮されています。洋髪の和婚が人気ですが、隣の50年以上前に提案された婚礼スタイルと比べると現代のほうが古典的で、戦後すぐのほうが斬新だというのが、おもしろい現象です。展示の裳唐衣(十二単)、戦前の三つ襲の婚礼振袖、そして戦後、現代の衣装。きものも変化しながら次代につながるのです。
白坂幸蔵の加賀友禅振袖
白坂幸蔵氏は加賀友禅の伝統工芸士として研鑽を積み、「加賀友禅工芸展」にて2度の金賞受賞。2010年に石川県指定無形文化財の認定を受けています。加賀友禅といえばシックな加賀五彩の色合いを思い浮かべますが、白坂氏の振袖は加賀友禅の持ち味である古典的で写実的な特徴を、現代の振袖にふさわしく置き換えて表現、特に色使いが秀逸です。加賀友禅の品位を伝えつつ、流行に流されない上品な甘さと華やかさが着る人を引き立てます。
完成度高め!?25年前の盛夏コーデ!
初心者の頃の購買経験は忘れ難いもの。びびって呉服屋の敷居を跨げなかった私は、新宿伊勢丹なら、と伊達紋の入った紗と波に兎の帯を合わせて買いました。シンプルな組み合わせですが兎と波の躍動感が気に入ってます。派手めの伊達紋は若さゆえ。でもまさか買ったときは25年後も着ているとは思いませんでした。共に人生を歩むコーディネートになりました。
森口華弘友禅蒔糊訪問着
(明治42年生-平成20年没)1967年、友禅で重要無形文化財保持者認定(人間国宝)。森口友禅と呼ばれる格調高い作風を保ちながら、常に新たな創意工夫を重ねて生み出す作品は、いまも高い評価を得ています。技法的には、従来のボカシや糸目糊などのほかに、蒔糊が特徴的。生地に奥行きを感じさせる蒔糊は森口華弘の作品の特長にもなっています。のびやかな梅枝は若い頃から好んで取り入れた題材で、ひと目で作家を想起させる柄です。
田嶋比呂子堰出し友禅
(大正11年生-平成26年没)1999年、友禅で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。伝統的な友禅の技法を踏まえた上で研究をかさねて、堰出し糊や叩き糊に独自の手法を完成させた作家です。オリジナリティが髙い技法を用いて、芸術的な作品にまで昇華させた作品は詩情豊かで絵画的。見る人をその世界観の中に招き入れる力があります。この作品も、華麗な描線ながら動きのしなやかさに引きつけられます。
福田喜重刺繍訪問着
(昭和7年生-)1997年、刺繍で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。刺繍で唯一の人間国宝です。一般の方が想像する具象物のみっちりした刺繍とはちょっと違うかもしれません。福田喜重は、日本伝統の割付文様を得意とし、モダンで無機的になりがちな割付文様に、有機的なやさしさと穏やかさを吹き込みます。また、刺繍だけではなく、地染めも自身の手でおこいます。そのこだわりを御覧ください。
北村武資袋帯
(昭和10年-令和4年)1995年羅、2000年経錦で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。京都西陣で職人としての技術を磨きつつ、織りの研究にも励んだ北村武資は、中国で発掘された古代織物、羅を復元させました。羅は非常に複雑な組織ですが、比類ない繊細さが特長。さらに北村は別な古代織物、経錦も復元させ、こちらでも人間国宝となります。今春、物故した北村の帯は、森口華弘、宮平初子のコーディネートでも使われています。
鈴田繁人木版摺り更紗の帯
(昭和29年生-)2008年、木版摺更紗で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。木版というと素朴な味わいを思い浮かべますが、鈴田繁人の木版摺更紗は、木版と型紙を併用する技術で、緻密とさえいえるデザイン性があります。また、色構成も優れていて、程よいエスニックな雰囲気は異国情緒が漂います。きもの、帯、両方制作しますが、それぞれに鈴田繁人とわかる、作家としての顔があり、まだ若いので今後の作品も楽しみな1人です。
宮平初子花倉織訪問着
(大正11年生-令和4年没)1967年、首里織物で重要無形文化財保持者認定(人間国宝)。太平洋戦争で失われた首里織物の復興に努め、技法の研究や指導にあたり、自らも織手として研鑽し続けた功労者。花倉織を始め、両緞織、手縞織、花織等、幅広い技法を高い技術で極めたことでしられます。首里の自然が布になっても息づいているといわれる、生命感のある織物は逸品。沖縄で初の女性人間国宝として遺した足跡はその生き方にもあります。
森口邦彦卍訪問着
(昭和16年生-)2007年、友禅で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。父は人間国宝の森口華弘。華弘は友禅の世界を進化させ、未来に推し進めた作家ですが、邦彦は友禅の外で美術を学んでいます。美大で日本画を学んだのちにパリ国立高等装飾美術学校でグラフィックデザイン科を卒業。帰国後、父の元で友禅に取り組みます。海外で学んだ経験も表現に反映され、この訪問着もグラフィカルでアーティステックな、邦彦らしい作品です。
大正時代男物綿入れ長着
戦前までの仕立は、袷、単衣のほかに、綿入れ仕立てがありました。昭和初期で大分少なくなりましたが、老人の防寒着や家着としては欠かせなかったようです。古写真であきらかに綿入れとわかるものも多数見受けられます。資料のパネルの右の女性のきものは、左の女性に比べてあきらかに綿入れと思われるふっくら感がわかります。ほかに防寒用の綿入れの半着や、羽織の下に着る綿入れなどもありました。当時の防寒は、ほぼ衣類のみだったのです。
昭和初期男物丹前
丹前は聞いたことがあると思います。イメージとしては、大正昭和初期の作家が下宿先で丹前を着て執筆している映像が浮かぶかもしれません。当時は丹前を寝具の一つとして使うこともありました。こちらは昭和初期の綿入れ丹前。隣の綿入れの長着と同じ男性が使っていたものです。丹前は完全に家着で、これは綿も大分厚く入っていますが、表の生地は上質なお召を使っています。昔の冬のきもの生活がリアルに感じられます。
茶地籠目四季花扇散文様唐織
ボストン美術館に所蔵されている唐織の能衣裳を、じゅらくが1980年代に復元。明治期に海外へ持ち出され、当該美術館で保管されているなかの1点。地に籠目が敷かれたその上に扇面を散らし、扇面の中には水仙、牡丹、菊、あやめなど、能衣装によく使われる文様が配置されています。江戸末期あたりに見られる作例で、それが明治まで続いたのでしょう。
緑地立涌牡丹文様唐織
ボストン美術館に所蔵されている唐織の能衣裳を、じゅらくが1980年代に復元。明治期に海外へ持ち出され、当該美術館で保管されているなかの1点。地に籠目が敷かれたその上に扇面を散らし、扇面の中には水仙、牡丹、菊、あやめなど、能衣装によく使われる文様が配置されています。江戸末期あたりに見られる作例で、それが明治まで続いたのでしょう。。
高い技術を味わい魅る「百貫華峰」
日本の代表的な染め、加賀友禅の人間国宝「百貫華峰」の作品です。際立った柄や色ではないのに、そこはかとなく漂う優美さと気品は、仕事を突き詰め高めた華峰の迫力に違いありません。そのきものに相応しい袋帯として、西陣証紙番号9番の織匠小平を合わました。この帯は七つの宝、本金・プラチナ・貝紫・天蚕糸・コウロゼン・銀・ホワイトゴールドをあしらい、柄は富貴七宝瑞鳥文。きものを支える強い味方です。
娘に一枚は持たせたい訪問着
娘が嫁ぐときに持たせたい訪問着のコーディネートです。訪問着は吉澤与一、袋帯は山口美術織物、帯締めは江戸組平田組みひもです。全体的に華やかな柄で埋め尽くされていながら、派手という形容は似合わない、上品で上質な礼装感を引き立てる一枚です。なにより、中間色の使い方と配色が絶妙。将来的には色をかけることにより、ずっと着続けられるということも想定しています。それぞれの年代の美しさを引き立てることでしょう。
色を沈めたら、これから20年のきものに
舞台衣装や芸能人の衣装製作で有名な千地康弘の訪問着。もとはピンク色の地色の優しい雰囲気のきものでしたが、持ち主が50歳を過ぎて着ることにためらいを感じるようになったので地色を変えました。思いきって墨黒を選択。柄の部分を糊伏せすることで千地康弘の個性と良さを失うことなく、不思議な趣を醸し出すことが出来ました。コーディネートは全体がまとまるような袋帯を合わせ、千地テイストを前面に押し出しています。
新社屋落成記念式典用に誂た訪問着
東矢千嘉子作の訪問着。江戸時代の宮崎友禅斎の技法そのままに、現在も作品を生み出している稀有な作家さんです。当店で一番人気の作家さんで20年以上のお付き合いですが、偶然大好きな龍の柄の作品を目にし、新社屋落成記念に着用する訪問着を探していたときに即、お願いしました。帯はご縁のある華艶織物の箔の袋帯。帯締めは江戸組みひも・はえ叩きです。感謝の気持ちと未来を融合させた、いい意味での特別なコーディネートです。
丹後ブルーのぼかし染め
今までの着物染色では 退色、日に焼けやすいブルーしか無かった!しかし、小林染工房では堅牢度4級以上の、着物業界が待ち望んだ夢の色を実現!日に焼けにくいブルーを染められるようになりました。この色を使って、丹後の海を、丹後ちりめんの地紋と、丹後ブルーのぼかし染めで表現しました。日本、そして世界中でも「好きな色」のトップに挙げられるブルー。日本の丹後から新境地のブルーをお届けします。
大学院の修了式に「黒紋付と袴」を提案
喪服=黒紋付は、元々は男性の黒紋付同様、正式な式服であり、必ずしも喪用ではありませんでした。この黒紋付きを、宝塚の修了式のように、また、欧米の大学のアカデミックガウンのイメージで、大学院の修了式で着る提案です。大学の卒業式が成人式の振袖を再び着る機会になっているのはとても良いと思います。だからこそ、院のほうは華やかさより、厳かで知的なイメージを表現できる装いがふさわしいのではないでしょうか。
小宮康正, 結城地江戸小紋, フランス縞にイランミーリー工房のジャジム織の帯
江戸小紋重要無形文化財保持者、小宮康正氏の江戸小紋結城地フランス縞です。型は名人喜田寅蔵です。表面に凸凹のある結城に型をつけることは高い技術を要します。帯はイランのミーリー工房の座繰りの絹をつかったジャジム織です。ジャジムはもっとも原始的な織物の一つで、紀元前4000年のメソポタミア地域やエジプトなどですでに存在していたもので、経糸で模様をだしております。染料は、藍、茜、胡桃などの草木染めです。
江戸小紋のお振袖
2018年に江戸小紋重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された小宮康正氏の手による江戸小紋の丸紋の振袖です。無地に見える精緻を極めた鮫小紋。三代続けて人間国宝に認定された小宮家の究極の技そのもの。視覚的な華やかさを持つ振袖とは一線を画す贅沢な逸品です。帯は可愛らしい松竹梅丸紋の帯をあわせています。帯締めは池之端道明作の亀甲組。江戸小紋のお振袖、なかなか見ることが少ないかもしれませんが、素敵でしょう。
本加賀友禅 訪問着「幸せ探し」
一面に敷き詰められたクローバーに、可憐な花々を描いた本加賀友禅の訪問着。子供のころと同じように、思わず四つ葉のクローバー1つ2つと探してしまいます。描かれている箇所は、もうわかっているはず……春の野原を身にまとい、嬉しさと楽しさで浮き立つ心が抑えられず、“大好きなきものが着られる幸せ!”もう一つ幸せを見つけました。伝統を枕詞にあたかも作品のように語られる加賀友禅ですが、一番は着るものしての魅力です。
本加賀友禅 訪問着「星に願いを」
満天星は中国名、どうだんつつじの和名をそのまま読み方に充てた満天星(ドウダンツツジ)。宮中の夜を照らす結び灯台に釣鐘状の白い花が似ていると、灯台がドウダンとなったとか。花の名前をそのままに描いた友禅柄です。夜の空にキラキラ輝く小さな星たちは、まるでダイヤモンドのようにまばゆいばかりです。流れ星はないけれど、見上げれば、願いが叶いそうな満天の星。一瞬、宇宙に想いを馳せる一枚です。
古泉良範作 本加賀友禅 訪問着 「竹風」
この訪問着の図案は竹林がモチーフです。竹林の中から空を見上げた時の情景を写し取っています。笹と笹の隙間から空が見えて、まるで笹そのものが光っているかのようにキラキラとまぶしく見える、そんな情景が浮かんできます。斜めに白く抜けている部分や飛んでいるつぶつぶは、加賀友禅の特徴である「加賀五彩」をベースにした差し色で彩色され、竹林に降り注ぐ光や風、周りの空気感を表現しています。
黒地若松に鶴文様振袖 縮緬地総比翼付 大正時代末期~昭和時代初期
松は赤、白、金。鶴は赤、白、緑。あえて色数をおさえた配色に、作り手の感度の高さを感じさせます。そこに効果的に使われている刺繍の美しさ、贅沢に使われている金彩。光沢の無い一越縮緬の黒が背景となって、抑制と豪奢が一体となって迫ってきます。さぞや良いところのお嬢様の花嫁衣装として作られたのであろうと想像できます。構図はもちろん、糸目糊・彩色・刺繍の技術の高さをじっくりと味わって欲しい一枚です。
初代由水十久作 加賀友禅訪問着
初代由水十久(1913~1988) 由水十久先生は本加賀友禅には珍しく、人物を描くのが特徴です。晩年に見られる髪の毛が糸目で描かれるような細密な表現では無く、中期以前の作品。また本作品は地染に蝋たたき、胸肩の描写には型染(ピース加工?)を用いています。初代由水十久氏の作風の変化と加賀友禅が伝統工芸品に登録される以前は金彩や刺繍など色々な技法が用いられてきた事が分かる貴重な一枚です。
京鹿の子絞り 四つ身「扇面に菊」〜大正時代中期〜
約100年前に「藤井絞」の初代が娘の為に、当時の【京鹿の子絞り】の最高の技術を駆使し作った四つ身です。この着物の一番の見所は『家紋』であり、爪先だけで括る『爪一目絞り』(つめひとめしぼり)の中でも究極の、『紋』を絞る大変細かな技術であります。二度と出来ない『幻の絞り』で、当時の技術の高さを窺い知ることが出来ます。「藤井絞」は伝統技法の伝統工芸品「京鹿の子絞」を中心に、新しいものづくりを展開しています。
京鹿の子絞訪問着「菊笠小袖紋様」
5、60年前の絞り染めの訪問着。【京鹿の子絞】の技法『本疋田絞り』(ほんびったしぼり)と『一目絞り』(ひとめしぼり)を駆使して作られた古典柄です。ふんだんに使われた【京繍】が素晴らしく、京都の伝統的工芸品【京鹿の子絞】×【京繍】の最高技術の共演です。生地の地紋がモダンで、現在でもまったく色褪せない、華のある訪問着です。「藤井絞」は伝統技法の伝統工芸品「京鹿の子絞」を中心に、新しいものづくりを展開しています。
蘇る!昭和テイストな50年前の振袖
大正生まれの祖母が幼い頃に着た振袖です。それをお下がりで、娘である母も着たそうです。現代のような七五三の祝い着というより、お正月やちょっと特別な日常でも着ていたもので、二つ襲で裾のふき綿が入っている女児の振袖は、現代では見ない、当時ならではのきものの風俗です。さらに着目すべきは大袖になっていること(袖口が大きく開いているきもの。十二単など)。明治大正あたりの子供のきものに見られます。
絆… 繋げてつなげて
着物の地色は大地の色、浮き上がるのは手綱…くるり、クルリン、世を駆け、時間が巡る。沢山の縁の輪を繋ぐつなぐツナグ!縛られて、引きずられても、引き戻しても、戻されてもそれは人生…。支えてくれる帯は豊穣の黄金色に樹下双獣(じゅかそうじゅう) 。古えからの大樹の元に獅子が立つ…古来樹木は生命力の象徴。それを守護する願いを込めて配された獅子!沢山の力を受けながらクルリくるり纏うのは貴女!今日は何を願いますか⁉︎
オーロラをカジュアルに
従来の「大島紬」のイメージを払拭するような、まるで宝石のように光の加減で色味が変わる、本場奄美大島紬織元「夢おりの郷」の看板商品オーロラシリーズ。絣の部分だけでなく無地糸にもこだわり、主に経糸でグラデーションになるよう制作しております。「大島紬」が持つ『品』を残しつつ、気楽に着こなせるようにシンプルに。究極のお洒落着を見た目でも表現しました。この作品は-TSURU-の中川自身が養成所で2番目に織ったものです。
奄美黄金繭織込 訪問着
奄美の夜明けをぼかし織で表現しました。大島紬は奄美大島(鹿児島県)が発祥の地とされている絹織物で、本場奄美大島紬は、奄美群島内の組合員により生産された、経済産業大臣指定伝統的工芸品「本場大島紬」のことです。絹100%で先染めで、手織りで絣合わせをして織上げたもので、気の遠くなるような数々の工程を経て、できあがるまで半年から一年以上もかかります。着込むほど肌になじむ着心地の良さと独特の色合いが特徴です。
大江山の錦秋
工房から望める大江山。登喜蔵の染めに使う植物を頂いている故郷のシンボルです。大江山で育った植物の色で、繭と糸を染めて秋の景色を表現しました。染め、紡ぎ、織り、すべてを夫婦で、手作業で行う工程は、一点一点に生命を吹き込むような手仕事。特に、繭を染めて「ずり出し紡ぎ」で紡いだ緯糸は、生地に独特の風合いと優しさをもたらします。丹後の景色と空気を感じて頂けると幸いです。
花宴
86歳の叔母から譲られたアンティークな着物と帯。三つ紋で、裾に袘(ふき)わたが入った裾模様。明治から昭和初期に見られる礼服の特徴がありますが、柄付けにややモダンみがあるので、大正後期から昭和初期のものかと思われます。今の時代には見ることのない、いい意味で古色の趣のある深い紫色。高貴で縁起の良い花の柄が並びます。現代では着る機会がないのですが、大好きなきもの。本日お披露目できてうれしい限りです。
袂を長めに誂えた明治スタイル
聚楽の緞子の白生地を染めた無地。昨今流行りですが、ちょっと一線を画した無地にしたいと思い、「仕立の藤工房」に染めと仕立を相談。地紋が鶴ということもあり、明治スタイルをイメージして袖丈を長めに。袖丈に合わせて嘘つき袖も誂え染めをし、仕立てのときに縫い付けてもらいました。無地でも袖丈が長いだけで華やかさがまったく違います。一つ紋は『月刊アレコレ』のマークの筆紋。明治時代に流行った孔雀の帯を合わせて。
華やぎ添えるはんなりコーディネート
花織の着物の柔らかな光沢を活かすため、帯は塩瀬の染め帯で落ち着いた雰囲気の中にも可愛らしさのある柄を選びました。羽織を絵羽織でぱっと目をひくものにする事により、羽織を着ている時の華やかでエレガントな雰囲気と、羽織っていない時の清楚な印象の違いを楽める装いとなっています。着物、帯、羽織それぞれの良さを活かし、目立ちすぎその場に華を添えられるようなコーディネートです。
おしゃれなディナーにおしゃれなコーディネート
10代に始めた水墨画と日本刺繍をコラボした作品や、色の濃淡、グラデーションを取り入れたオリジナルの作品を制作しております。作者の作風をご理解いただいたうえでオーダーでの帯、着尺、バックなどの制作もお受けしております。また現在は刺繍教室も開催しており、只今生徒募集中です。今回の展示作品は墨黒の小紋にお太鼓いっぱいに刺繍した帯で、パーティーなどでは注目のまとになること間違いなしです。
軽やかに銀座ブラリ
保科祐彩の江戸小紋「左近十字」に、東京友禅「銀座」の染め名古屋帯を合わせ、遊び心を演出してみました。江戸小紋というと、粋なイメージが先行しますが、緻密で卓越した技術を用いた江戸小紋であればあるほど、その懐は深く、粋のみならず、艶っぽくも、渋くも、優しくも、モダンにも着こなせます。今回は帯の柄に合わせて、トランプの帯留めをアクセントに、たのしい大人のコーディネートとして仕上げました。
江戸の粋と京の華
小紋師・藍田正雄の江戸小紋「打ち出の小槌と俵」に、京友禅「さくら」の染め名古屋帯を合わせ、ほどよくドレスアップ。八掛はオリジナルの墨色「いろは」。タイトルの通り、江戸の粋な心意気と、京風のはんなりした心根が、それぞれの主張を持ちつつ、ほどよい調和を作り上げています。着る人の個性を下支えする、江戸小紋の良さが生きています。桜を絞りで表した帯揚げがアクセント。無地帯揚げを合わせればまた違った表情に。
中尊寺を訪ね金色堂の内陣、遥かシルクロードを想う
旅し日の想い出をキモノの柄に映しました。着たときの美しさを想い描き、典雅な紋様と古典的デザインを現代の感性へと昇華させた創作キモノ。真糊糸目線の独特のたおやかで柔らかな繊細さを生かして、艶やかな色彩を友禅で挿した上品な一枚です。金彩工芸を添わせて京繍を飾り、現代美に品格を持たせて染め上げた、和のオートチュクール真糊糸目友禅キモノ。オリエンタルな組紐の袋帯を合わせて、帯締めがアクセサリーです。
中啓に組紐
真糊糸目友禅付下げ『中啓に組紐』 中啓とは扇を開いたままの状態を維持し、公家や武家において儀礼の具とした。公家では檜扇を扇の中でもっとも正式なものでしたが、中啓はその檜扇に次ぐものとされ、能や狂言さらに歌舞伎の舞台でも使われ現在に及んでおります。 中啓(扇)に組紐を添わせて糊糸目友禅で染上げ、暈しをあしらいました。 唐織袋帯『柳に鞠』柳に蹴鞠けまりは、柳に鞠ともいわれ、枝垂柳に鹿革の蹴鞠を組み合わせた柄で、平安貴族の遊びにちなんだ雅な柄です。
京友禅作家、田村信之先生を偲んで
京友禅作家・田村信之氏の「桜」を題材とした作品です。今から25年程前に、数年間にわたり京都彩芸美術協同組合の理事長を務められた方です。当時、次期京友禅の人間国宝に一番近い人と言われていました。そんな中、突然、彩芸会をお辞めになり、彩芸の肩書を捨てて、つまりは人間国宝の可能性も絶って再出発されました。そして、そのあとすぐに急逝されました。先生が着物業界に対して何を言いたかったのかは今となっては解りません。
舞鶴家に伝わる振袖
こちらの振袖は、西陣まいづる三代目 舞鶴善一と舞鶴美智子の婚礼(昭和31年11月4日)に際し、しめださん(染屋さん)から独立された方が、最初の大仕事で、一生懸命に製作をして下さった逸品と聞いて居ります。友禅に刺繍と手の込んだ仕事が施されて居り、当時の職人さんの技術力の高さが覗えます。当時、この振袖の製作にあたり弊社二代目、舞鶴政二郎は地色を錆び朱で染めて下さいとだけお願いし、あとは、着用場所が都ホテル(現 ウェスティン都ホテル)の葵殿で、その場に映える様に、随時、図案を見ながら柄の大きさ等を調整して製作を進めて行ったそうです。こちらの振袖は舞鶴美智子が婚礼にて着用して以来、舞鶴家に嫁いでくる女性が代々着用する事が伝統となっております。
京友禅ー職人の粋ー
本物を魅せるというテーマに沿う振袖と袋帯をセレクトしました。京加賀に金彩という一風変わった振袖ですが、友禅と金加工技術の粋を集めた非常に重厚で世界に一枚の逸品です。金箔の上から更に金を刷毛で刷り込むことで、より厚みのある表現にしています。袋帯には、西陣織老舗となみ帯の逸品を合わせました。黒地に金の振袖に白金の袋帯を乗せることで互いを引き立たせ、高級感溢れるコーディネートとなっております。
桐文様黒地振袖
こちらの黒地振袖は大羊居の代表的な図柄です。桐の形を表しているオリジナルデザインです。古典柄から桐を図案化したものですが、大羊居の創業者、野口功造は「小袖を真似するだけでは駄目だ」と言い続け、新しいモノづくりを常に目指していました。
葵柄振袖
こちらの葵柄振袖は小袖の古典柄にもある有名なモチーフではありますが、その配色に大羊居のセンスを込められています。大羊居の創業者、野口功造の父である野口彦兵衛は、ヨーロッパのスカーフなど舶来物をコレクションしており、そういった美意識が、後継者の感性に引き継がれています。
大正ロマン懐華の時
深紫の美しさとモダンな白オウムの意匠に惹かれて約20年前に購入した、大正時代の共八掛のアンティーク着物です。当時どんな方がお召しになったのでしよう~と思いを馳せながら何度か着用しましたが、残念ながら生地の劣化で箪笥に眠らせていました。今回は柄の色を活かして帯もアンティークの白、帯揚に真赤を合わせ、艶やかな印象にまとめました。紫の美しさと古典の美匠を、是非ご覧ください。
皐月の寿ぎ
白の牡丹を大胆にあしらった加賀友禅の訪問着。花の王様と称される風格や豪華さもあえて隠しておきながら、大輪の牡丹の真っ白な花びらの清らかさに圧倒されます。加賀友禅作家柿本市郎先生の作。着物の薄紫色は皐月のさわやかな風のよう。その風に乗ってきた蝶々が舞う袋帯は、唐織独特の重厚感は残しつつも、柔らかな配色とすることで、こちらも煌びやかさを打ち消しています。蝶々が牡丹の周りを軽やかに飛べるように……。
初夏の装い
きものは、子午線の交点を有する兵庫県西脇市の地場産業である播州織(綿織物)で、齋藤商店製作の生地を単衣に仕立てました。綿なのに絹のような光沢と細かな織柄、濃い縦じまの所は透けています!天然の恵みを感じられる心地良い肌触りで、自宅で洗えるのもうれしい。帯はインドを代表する野蚕糸を使用したアンティークサリーで製作した袋帯(きもの百科イトカワ)。インドの繊細な手刺繍(カンター刺繍)が施されています。
「六月や 昼寝のあとの 青世界」
午睡から目覚めた後、光に目が眩む中で微かな青が揺れている…この句のそんな青世界を着姿に閉じ込めてみたいと思いました。(森澄雄作)青世界、本来は新緑の緑色なのでしょう。ですがこの句を初めて読んだ時、私のこころにゆらりと流れてきた色は、澄んだ水の青でした。有彩色は青と青緑の二色のみ。小さい面積の色使いは、それだけに一層、色の力を感じます。無彩色は明度を高くして透明感を。午睡のあとの、透き通った青世界。
「スマートドレスアップ」スマートカジュアルから考えた造語です。
スマートカジュアルならぬ、スマートドレスアップ。(私の造語です)今を生きる私達は、やりたいこと、欲しい物もたくさん。でも時間や収納場所は限りがあります。そんな実感から考えたスタイルです。キモノは小紋ですが、華やかさや格調も感じさせつつ、合わせる帯によって雰囲気やTPO、格を変えられて便利なのでは?と思います。今回は華やかな袋帯で「ちょっとしたパーティー」にお招ばれしたイメージです。
七五三で着た着物が大人の付け下げに!
7歳の時に着た着物を解いて大人の付け下げ仕立てています。袖丈は、七五三で着た時と同じ長さのままです。40歳を前に袖丈を短くしようかとも思いましたが、短くするのも忍びなく10年そのままです。せっかくなので、この袖丈の長さを活かし、若々しい色合いの小物を使いコーディネートしました。7歳のきものが30年を経て、袂にその面影を遺して蘇る。きものと、和裁の良さを語れる一枚になりました。
仕事から、ちょいと一杯まで。
全くの褻着(けぎ)です。褻着とは、晴着の対義語で、日常に着る物を意味します。日常的に和装で過ごしておりますと、一張羅よりも普段着の方が重要になってまいります。そこで、普段着をご紹介しようと考えました。半襟・長着・羽織は木綿、袴は化繊で、どれも自分で手入れのできるものです。帯だけは締めやすさから正絹です。角帯は幅が狭いのに限る、というのがこだわりです。動きやすい馬乗袴ですので、飲んだくれても大丈夫。
公園で遊べてジャブジャブ洗えるベビー着物
洋服との合わせもキュートなベビー用リメイク羽織です。『小さな頃から和を身近に、日本の優しさを親子で学んでもらいたい』そんな想いから、日常的に楽しんでもらえる和洋コーデです。いつもの服の上からジャケット代わりにさっと。保育園へ、スーパーの買い物へ、公園遊びに、とても身軽に羽織れるのに、萌え感は最大級❤︎道行く人から「かわいい♪」の声が連発します。一度の記念フォトも良いけれど、毎日が”うふふ♪” な和の過ごし方も広がりますように。
猫好きコーデ
「INKIMONO」は一人一人の個性や要望に合わせた着物体験・撮影を提案するサービスです。実際にお客さんのために考えたこのコーデ。リクエストは「灰色系で落ち着いた着物。そして猫が好きなので、猫モチーフを入れたいです!」カジュアルで可愛い猫モチーフコーデを目指して、ヴィンテージの手毬柄グレーのきものと、ピンクのアクセサリーを合わせて、珍しい猫柄帯を選びました。帯の猫たちが手毬の帯留めで遊んでいるようです。
Nostalgic Record
絞りのきものを作ってみませんかと言った時、線だとなんでも描けますが、絞りの技法を活かした模様が良いと考え、若い時大好きなレコードを考えました。青春を思い出すレコードです。この着物は京都の藤工房のコラボで100% 木綿です.はぐろ木綿と言う木綿はとても柔らかいし、シワになりにくい木綿です。真夏以外は使えます。 小物は楽器模様のものを使いましたが、好みで、何でもあわせられます。
百花
2枚の着物と帯と腰紐を用いて、切ったり縫ったりせずにドレスのようなシルエットを作っています。NEOKIMONOで販売している帯地のブーツカバー、赤のObi de Boots iki「百花」に合わせて和洋折衷にコーディネートをまとめてみました。『Obi de Boots iki(オビデブーツ粋)』は着物の足元は草履、に新たな選択肢を提供すべく、正絹帯生地をパンプスに巻きつけることで華やかでいて歩きやすいブーツスタイルを可能にする革新的アイテムです。
アンティーク黒留袖による〈赤と黒の嬌艶〉
普段はなかなか着ることの出来ない黒留袖。 しかも、アンティーク物の黒留袖は逸品ばかりでその存在感が違います! 神夜舞キモノStyleでは、アンティーク黒留袖を最大限に活かしてスタイリング。 真っ赤な裏地の紅絹、漆黒に華やかな柄行、赤と黒の嬌艶は圧巻です。 アンティークの良さを活かしつつ、ブーツやカクテルハットなどの洋小物を取り入れ、さらにオリジナルの帯も上籔よう子ならではの感性でスタイリングしております。
Bomb
「メメントモリ(死を想像せよ)」をメインテーマに活動する、着物・オブジェ作家 重宗玉緒が下絵からデザインまでオリジナルで制作。 この着物は「Bomb」という絵画の石膏像が上前に配置され、下前には対となる「Vanitas」という静謐な雰囲気の静物画が配置されています。静謐と、それを打ち壊して新しい世界へ飛び出して行くようなイメージです。見えないところまでデザインを施した自分だけの楽しみがある着物です。
Life2
「メメント・モリ(死を想像せよ)」をテーマに制作する着物・オブジェ作家、重宗玉緒による着物です。下絵を描くところからデザイン、配色決定、スタイリングやビジュアルディレクションまで全て作家自身で行っています。この着物は「Life」という「日常の近くにはいつも死に隣り合わせにある」ことを示唆する絵画コラージュの4連作を元にデザインされています。原色の色鮮やかな絵画コラージュ作品が一転してモノクロの着物になりました。
近松カラス
オシャレに装うことが好きで、自分のスタイルを大切にしている.。 大量生産品ではなく、自分らしさを表現できる個性的な着物を求めている方へ。 ルミロックストアは、ルミックスデザインスタジオ主宰のデザイナー、芝崎るみの考える 「伝統的でありながら自由に、現代的でオシャレを楽しむ」着物のあるライフスタイルを 提案しています。オリジナルブランド「ルミロック」や、産地の職人さんや作家さん達と コラボレーションした商品やセレクトした商品を販売しています。
ペルセポネの春
オシャレに装うことが好きで、自分のスタイルを大切にしている.。 大量生産品ではなく、自分らしさを表現できる個性的な着物を求めている方へ。 ルミロックストアは、ルミックスデザインスタジオ主宰のデザイナー、芝崎るみの考える 「伝統的でありながら自由に、現代的でオシャレを楽しむ」着物のあるライフスタイルを 提案しています。オリジナルブランド「ルミロック」や、産地の職人さんや作家さん達と コラボレーションした商品やセレクトした商品を販売しています。
ステンドグラス
フランスのサント・チャペル教会にあるステンドグラスをモチーフに製作した振袖です。着姿の美しさを追求しました。 製作者 手描き友禅作家 滝沢 晃(新潟県十日町市) 友禅作家である滝沢晃氏による「あきら友禅」は、一点ものを基本とした世界にひとつだけの友禅着物を楽しめるとして、大変人気があります。あきら友禅は大胆な配色やデザインのものも多いですので、そういった少々個性的な着物がお好きな方にも、きっと気に入っていただけるのではないでしょうか。
桜
「日本の桜が満開に咲きます様に」と願いを込めて製作した打掛けです。 製作者 手描き友禅作家 滝沢 晃(新潟県十日町市) 友禅作家である滝沢晃氏による「あきら友禅」は、一点ものを基本とした世界にひとつだけの友禅着物を楽しめるとして、大変人気があります。あきら友禅は大胆な配色やデザインのものも多いですので、そういった少々個性的な着物がお好きな方にも、きっと気に入っていただけるのではないでしょうか。
ネコ
◆着物(小紋) 猫の足跡をバランスを考えながらデザインしました。◆帯(九寸名古屋帯) 猫のクールな目力を表現しました。腹前柄は鈴が帯締めにぶら下がるデザインです。腹柄は中心ではなく少し左にずらして締めるのがポイント。鈴の中には隠れネコも。ちなみに、反対側の腹柄は猫が帯締めに寝そべるよう計算したデザインです。【製作者】 手描き友禅作家 角 彰浩(アトリエ アキラ) 【所有者様】 ・着物H様 ・帯O様
ガーベラ
◆着物(色無地)お客様の依頼でお持ちの色無地の背紋を脱色しマーガレットを友禅しました。 ◆帯(九寸名古屋帯) 帯を主役にしたくガーベラを大胆にデザインしました。地色は遠くから見た花畑をイメージし四色暈しにしました。【製作者】手描き友禅作家 角 彰浩(アトリエ アキラ) 【所有者様】 ・着物と帯 K様
「穴空(アナーキー)」(2016)
アイドルグループ私立恵比寿中学 3枚目のアルバム「穴空」のために制作したアートワークを振袖に展開。穴の紋、メンバー出席番号、伊勢海老や雲などを和のモチーフで構成。「永遠に中学生」をコンセプトに活動するエビ中のカラフルに弾けるような魅力を文様に表しました。アートディレクション:西岡ペンシル 制作:岡重
funnycocoに입덕(イプドク)
今!!このKimonoをご覧になっているそこの貴方!!あなた!!アナタ!!FunnycocoのKimonoの沼にはまりませんか?! 楽しいですよ~。 解説なんて必要ですか?! 一目惚れした人は Funnycocoで検索!!またはこちらのリンクから沼への扉をオープン。Funnycocoは、洋服と変わらず自分らしく、気軽に簡単に着られる。そんな着物のワードローブ作りをしています。ヒット商品は多数ありますが、その中でもこちらの織の兵児帯は軽くて結びやすく大人気です。
Adult luxury fashion
赤と黒のストライプのろうけつ染と濡れ描き友禅で、庵聚のブランドロゴの月下美人を描いた、ブランド創立7周年を記念したこれまでにない表現の作品です。帯は西陣の膨れ織の無地の袋帯、シンプルかつ無地という大胆さで個性を演出します。 帯締はスワロフスキーをあしらったバックルにイタリアの最高級鞣し革のベルト。半衿:メタルスネーク 帯揚:メタルボーダー 共にweb shopで販売中のオリジナルです。
しっとりレース着物コーデ
単衣のレース着物を、甘くなりすぎないしっとりとしたコーデにしました。単衣のレース着物ですので、長襦袢のお色目で雰囲気を変えていただけます。甘くなりすぎないように、帯は黒ベースの女性らしいお花の帯にしました。MIKI SAKURAは「美しいkaoriに包まれた凛とした女性」をコンセプトに、レースキモノをはじめ、帯や小物など、ロマンティックでフェミニンな装いのためのアイテムを揃えております。
Repel water 「水をはじく」
「水をはじく」=蓮の「ロータス効果」をコンセプトに、HPやポスター等に使用する撮影用きものを作成。一番イメージに近かった生地はなんと海外のカーテン生地。早速取り寄せ「きもの」として弊社仕立関連部署で仕立てました。カーテン生地であることから、柄合わせに綿密な打ち合わせが必要で、苦労しました。帯もブルー系の水玉模様で、カーテン生地にマッチした素敵な品が見つかったと思っております。
「白」に自由を
「水をはじく」=蓮の「ロータス効果」をコンセプトに、HPやポスター等に使用する撮影用きものを作成。汚れに対して一番ナーバスなのは「白」。白いきものでパールトーン加工の効果をアピールしたかったのですが、中々いいものが見つかりませんでした。そこで海外よりカーテン生地を取り寄せ、作成を試みる事に。帯も難しく、最終同じ生地で帯を作成して合わせたところ良いイメージに仕上がりました。
ある船乗りの話 – A sailors tale
港町の伝説をあなたは信じますか? コンパスを決して放さないで。クラーケンが今現れる! ヨーロッパと日本が交差する場所、ドイツ・ハンブルク港から東京港へ。金糸を絡めたイタリア産のウール男性用着物に深海色ウール生地の男性用羽織。荒海の中で迷わないよう、羽織紐にヴィンテージコンパスをあしらいました。刺繍アーティストSHISHUMANIAさん(@shishumania)と世界に1つだけのコラボ作品です。
クラゲイメージ・梅雨の着物コーデ
短めに着付けた白地の着物に水色のフワフワのチュールスカートを合わせて汚れ避けに。歩く度に着物の袖とスカートが揺れるのが見た目にもクラゲのようでとっても楽しい!スカートのワンポイントのリボンをウエストより高めに結んで、ヒールを合わせれば脚長効果も期待できます。
異素材実験
ベルベットって可愛いですよね。コートのデザインで使用したことは多々ありますが、着物にしたことはなかったです。裾さばきが悪そうですものね。最近洋服の世界で素敵なベルベットを着こなしている方が多く、着物もいけてるかな?と実験してみました。どうせならド派手な色で。どうせなら異素材をぶつけてみようとチュールの帯を合わせています(無縫製ですが)。もう少しおとなしくして商品化しようかな。木越まで感想をください。
有栖和〜るどⅥ Alice wonderland
Alice wonderlandの世界観を縫取り技法の織りで表現したキモノと帯です。アリス柄にしたのはキモノに興味を持って頂きたいとの思いで、今までに無い柄を考えた時、思いついた柄が不思議の国のアリスの登場するモチーフでした。年齢に応じて似合う色も変わるので、染め替えて長く愛用して着て頂きたいと考え、縫取り技法で製作しました。柄をそのまま活かして地色だけを替えて着ることができる、素晴らしい伝統工芸技術のキモノです。
きものPLUS
「INKIMONO」は万人のための着付けを理念として、どんな方でも本格的な着物を着る体験ができることを目指しています。反物のサイズが決まっているため、着物や浴衣を着たくてもサイズ的な問題があり着られない方が少なくありません。そういう方のために、和装のバランスを守りながら反物2反を使って、本格的なプラスサイズ浴衣を作りました。伝統的な形を維持しながらも、新しい考えを取り入れています。
南国のKIMONO・バリ島バティックASIAN STYLE
南国の街並み、ビーチや自然の中に溶け込むKIMONO スタイルや、気温や湿度に合わせた着こなしを、そして、その土地の伝統工芸と融合させる楽しみ方をご提案します。工芸品と工芸品は不思議と調和します。KIMONOはきっと、どの国の文化ともステキにコラボレーションするのだと思います。インドネシア工芸のバティック(ろうけつ染め)やイカット(絣織)素材を、現地スタッフが買い付け、日本で帯中心にオリジナル製作しています。
夏ごろも「鶴亀に唐草」にオリジナルストールを合わせて
加賀友禅作家奥田勝将の綿麻浴衣&夏着物「夏ごろも」。大胆かつ繊細なデザインと伝統の加賀染の技で色鮮やかに染めました。涼しくさらりとした綿麻の空紅梅、夏着物として装う小柄、浴衣として清々しく纏う大胆な大柄まで、染め上がり反物から完全別染め注文などお選びいただけます。「鶴亀に唐草」は長寿を意味する鶴亀文に松と唐草文様をあしらい家運隆盛、子孫繁栄の意味を込めました。オリジナルのトレンストールを合わせて。
(型再現)家康所有の南蛮文化を取り入れた陣羽織
和裁は歴史と共に変化してきました。今回のおこした型は「南蛮文化を取り入れた陣羽織」。日本人が驚く様なスタイルの「南蛮人」がやってきた当時、武将達は南蛮服の要素を取り入れ、それに応えるように当時の仕立て衆は和裁に曲線裁断、立体構成を組み合わせました。今回の型おこしにより得た、着物や法衣の直線裁断に、立体を取り込む知恵。和裁は単に着物を仕立てるだけでなく、歴史の中から知恵や勘を受け継ぐ事も面白さの一つなのです。
夏のお出かけ
透け感が涼しげな紗紬に、爽やかカラーの夏帯を合わせて夏の気軽なお出かけスタイル。伝統的な和の雰囲気を残しつつも現代の街並みにも合う夏着物です。kinuriオリジナルのレトロな大正硝子から作った帯留と、加賀ゆびぬきの根付がポイントです。当店は、長野県松本城下町にある着物の古着屋です。リユースの着物や帯だけでなく、作家さんの和装小物なども販売しています。 着物が好きな皆様が気軽に寄れる憩いの場を提供します。
初夏のきもの365日
九州は佐賀県唐津市で「きもので過ごす365日」を実践している池田屋呉服店店主、池田聡です。このきものは、お客様のご家族様から形見として頂いた女性者の小千谷縮を洗い張りをして、私(男性用)に仕立て直したものです。帯は近所にある手芸屋さんに売ってあった麻の生地を半分に折ってミシンで縫って角帯っぽくしたものです。とても涼しくて夏は重宝しています。足袋は向島めうがやさんで誂えた麻足袋、下駄は東京下町で履物屋を長らくされていた方の勇退記念に頂いたものです。
うさぎの観覧車
絵羽の牛首紬に合わせたのは女性伝統工芸士、小玉紫泉さんの「西陣織爪掻本綴帯」です。手織りの最高峰とも言われる綴織り。そんな高度な技術を駆使して、何とも可愛らしい帯をつくりあげました。可愛いウサギは取り外せるので、好きな人形を入れることも出来るのです。特にウサギが入っている籠は、幻の織り方で織機では織れないため、手で編んでいるそうです。とにかく帯が主役のコーディネートです!
オリジナルフワフワ動物半巾帯
フワフワパンダの半巾帯。 垂れ先のパンダの顔の部分が、ヌイグルミで膨らんでます。こちらの半巾帯は、当店の看板商品の1つです。半巾帯のシリーズは、発売当初から⻑尺・広巾にて好評を頂いております。オリジナル約400柄の中から2つを選び、リバーシブルでお仕立てをします。西陣織として、「しっかり」とした「もの」をつくりながら、より多くの方に実際に着用して頂ける商品を製造する事を目標としております。
初夏のきらめき トルファン
博多織のお召と、博多織の帯のコーディネートです。2000年以上前から東西交通の要所として栄えた歴史ある街「トルファン」は、中国のウイグル自治区に位置している古代都市。中国東部の天山山脈の南側に位置するトルファンは、綿花や葡萄の栽培が行われているシルクロードのオアシスです。燦々と輝く陽光に照らされた葡萄棚をイメージして制作しました。博多帯の老舗・西村織物は、文久元年(1861年)創業以来、博多織の伝統を受け継いでいます。
太田の絞り 女性用
明治時代中ばより産地を形成していた「太田の絞り」の伝統を今に伝える唯一の店として、産地の伝統を今に伝える絞り製品をコツコツと創作しております。「太田の絞り」は、国内に現存する数ある絞り技法の中で「突き出し絞り」が主です。なので、こちらを多用するモノ作りを基本にしております。絞りは、男女とも、全体に7箇所にだけ絞りました。そして、女性用には長浜ちりめんの涼風を使いました。微妙な透け感がとても魅力的な生地です。
太田の絞り 男性用
明治時代中ばより産地を形成していた「太田の絞り」の伝統を今に伝える唯一の店として、これからのキモノに真摯に向かっております。産地の伝統を今に伝える絞り製品をコツコツと創作しております。今回のきものは当店店主の作品で、木綿の生地を使用しています。真夏以外、毎日でもお召しいただけるように、藤井絞さんの「はごろ木綿」を使っております。備長炭を織り込み、消臭効果に優れております。ご家庭の洗濯機で普通に洗濯出来ます。
ノスタルジックモダンコーデ
存在感のあるシックな個性派スタイル。ポイントポイントにモダン柄を散りばめた着物と、ベージュからブラウンのグラデーションで落ち着きのある袴を合わせ、着物を引き立たせるちょっぴり大人コーデです。当社は袴ご利用実績全国No.1の袴レンタル専門店です。すべてがオリジナルデザインの衣裳をご用意しており、大学をはじめ、専門学校などの卒業式の袴レンタルを実施しています。着物だけではなく、袴の品質にもこだわっている点を是非ご覧ください。
ボールドカラーコーデ
伝統的な鱗紋様をカラフルなデザインにすることで、今年の流行である「生き生きとした元気なイメージ」のボールドカラーデザインの着物です。ポップなカラシ色の袴を合わせ、より着物を引き立たせる今時コーデです。当社は袴ご利用実績全国No.1の袴レンタル専門店です。すべてがオリジナルデザインの衣裳をご用意しており、大学をはじめ、専門学校などの卒業式の袴レンタルを実施しています。着物だけではなく、袴の品質にもこだわっています。
帆布浴衣彫金帯留神夜舞キモノStyle
小宇宙をイメージした帯留めは塊からすべてを掘り出して作る一点物です。主役はあくまで帯留めで、帯留めが映えるようにその他すべてを誂えました。彫金帯留めと似た柄の水玉地を探し、すっきりと片身替わりで仕立てています。帆布の浴衣で、彫金帯留めに負けない重厚感を出しました。アンティークの帯をリメイクした神夜舞キモノStyleの帯、帯締めは栃木の伝統工芸、間々田紐の重打ちを。下駄は浅草の辻屋本店で染め分けの塗の角下駄に別珍の鼻緒を挿げています。
fruitful
「実り多い」という意味のfruitful。着る人の魅力を引き立て、幅広い色でコーディネートを楽しめるように、という思いを込めた梅屋オリジナルデザインです。レトロな筆致で描かれた、りんごやザクロ、洋梨などが華やかで印象的。 浮かび上がるように描かれた幾何学模様の地模様が、柄に奥行きと高級感を感じさせます。レッドのツーラインと、異なるトーンの配色が縦長ラインを強調し、スタイルアップして見せてくれるのも人気のポイントです。
色で楽しむ還暦キモノストーリー
色で楽しむキモノ~Let’s coloranalyze!~ 赤ではない還暦キモノストーリー。自分の還暦にキモノを作りたいという夢を叶えました。成人式に振袖を、結婚の時に訪問着を親に買ってもらいました。40歳代から着物好きになり、お誂えも経験。KICCAきものカラーコーディネーターの勉強をして色の楽しさも学びました。自分の8月の誕生日のために、自分に合うキモノが着たいという気持ちで、パーソナルカラーのグリーンの紗の色無地、決意を新たに船出をイメージした変り絽の染め帯。
カジュアルシックなお出掛け着物
KICCAの色彩理論を使ったコーディネートに挑戦!ベースはマルチカラー・チェックの伊勢木綿。中でも際立っているブライトカラーのシアンに注目し、帯には同じ色相ながらぐっと明度を落としたグレイッシュトーンのドミナント(同一or類似色)配色をチョイス。次に着目したのはシアンの対象色・ビビッドレッド。近い色相を花柄・帯締・帯揚げに繰り返してリズムを作れば、たくさんお出掛けしたくなる街歩きコーディネートの完成です。
ファッション32
夏の海、翠色に千鳥
京都発マイカラーマイサイズの近江上布「麻ひめ®︎」。滑らかでシボのない肌触りは、夏の色無地がわりに重宝します。特別に染料を取り寄せてお染めしたこちらのお色は「翠色 すいしょく」。エメラルドグリーンのような、透明感のある深い色。ひんやりと青い月光を表す四字熟語「翠色冷光」から、新色の名前をいただきました。青い月明かりに翡翠色の波。水際でたわむれる千鳥たちを眺めながら、夏の夜は更けてゆきます。
昭和レトロポップコーデ!対丈×帯結ばない帯結び
昭和レトロポップコーデ!対丈×帯結ばない帯結び 頂き物の着物・祖母の着物・箪笥に眠っている着物は、サイズが小さい物が多く、サイズ直ししないと着れない場合が多い。そんな時、洋服とのファッションの境界線をなくした色合わせや、おはしょりが出ないので対丈で着たり、対丈で着る時に最適なおはしょり代わりのフリルを作り『帯結ばない帯結び』をすることや、SDGsも意識した取り組みを意識しました。
Somewhere over the rainbow.
SUMIRE ISHIOKAのブランドに必要な要素のひとつ。オリジナルツイード着物は、日本の色彩「空色」を取り入れどんな境遇にあっても見上げる空を。帯は大切なパートナーの地元、富士山の麓で織られた生地で虹をイメージしました。先の見えない不安な時こそ、美しい色を纏って夢中になれる何かを探して欲しい。前向きに胸を張って虹を探す、心の繋がりを描いたスタイリングに「ポジティブでハッピー」な想いを込めました。
『キュンCODE』ヘビロテ!着心地サラサラデニム
呉服屋の女将でもあり、インフルエンサー&ライバーの顔を持つ『呉服屋三代目女将』イチオシのコーデ! ハードに見えがちな迷彩柄のデニム着物に、メイクパレットと赤黒のポップな半巾帯を合わせ『オトナ女子モード』に。 小物合わせでハードにもポップにも変化出来るデニム着物。 現在インスタ LIVE・TikTok LIVEにてコーディネート・着付配信中です♪ ★インスタアカウント「5298kanako」 ★TikTokアカウント 「呉服屋三代目女将」 フォローお待ちしております❤︎
喪服を【推しきもの】にカジュアルチェンジ
「喪服を箪笥の肥やしにしておくのは勿体ない」というコンセプトでアレンジをご提案しておりましたが、どうせならPOPに楽しく着たいと思い、紋の部分を可愛い柄にしてみました! 抱き紋にはニコちゃんとキスマーク、背紋には推しのK-POPアイドル【BTOB】のロゴマーク、袖紋にはハートを入れました。世界に一枚しか無い私だけの「推しきもの」です。加花の派手な帯を合わせて、個性的なコーディネートに仕上げました。
化石
恐竜、海洋生物の化石を図案化しました。手描き友禅染めで化石が本来持っていない色彩を入れてアクセントとし、墨の素描を併用することで化石の無骨さを表現しています。着物の地色が渋いので帯は白に近い象牙色でバランスを取りました。「染色工房クロマル」代表:黒田有郷(くろだうきょう)大原和服専門学園の講師をしながら作家活動中。シックな配色の中に友禅と墨書きの併用が特徴。
瓢箪鯰(ひょうたんなまず)【背中で語る】
京都 妙心寺・退蔵院所蔵で、国宝に指定されています「瓢鮎図」(ひょうねんず)。今も尚、図案化され、受け継がれています。「藤井絞」は『帽子絞り』や『桶絞り』を駆使し、大胆な取り方の羽織にしました。一度見ると忘れることが出来ない印象的な羽織は「藤井絞」を代表する作品であり、今回は『大島紬』の総縫い締め絞りの着物を合わせました。「藤井絞」は伝統技法の伝統工芸品「京鹿の子絞」を中心に、新しいものづくりを展開しています。
「はごろ木綿」が欲しくなる新提案
最近の着物はお上品にまとまっている作品が多い中 奥田祐斎が、(喝)を入れます。 かっこいい日本の美をイメージしました。京都の水をベースに作った 独自の水を活かしながら 独自の調合による夢こうろ染を使い 美しい滲みと暈しを、現代書道感覚の刷毛使いで制作した 世の中に一枚の作品です。これからの日本自慢が出来る「やんちゃくれ」を表現致しました。
やんちゃくれ
最近の着物はお上品にまとまっている作品が多い中、奥田祐斎が、(喝)を入れます。かっこいい日本の美をイメージしました。京都の水をベースに作った、独自の水を活かしながら、独自の調合による夢こうろ染を使い美しい滲みと暈しを、現代書道感覚の刷毛使いで制作した世の中に一枚の作品です。これからの日本自慢が出来る、やんちゃくれを表現致しました。
花鳥風月
この着物は、30年ほど前に、ある前衛画家からの依頼もあって、試作品として染めたものです。当工房の型染めの技術と、手描きの要素、バインダーを使った大胆な着色で、半信半疑で夢中で着物に柄を置いた記憶があります。私の手元に一枚残ったのは、なぜかそういう気分になったからです。そして、今でも時々、非売品としてアトリエに飾っています。 染めの高孝は高田馬場にあり、工房見学会や、墨流し染めの体験会なども随時行っております。
手織り木綿の川越唐桟とミナペルホネンの帯
きものの似合う町・川越は毎月8のつく日が「川越きものの日」。蔵造りの建物が有名ですが、その建物を建てたのは幕末明治に英国製木綿糸で織った、川越唐桟を扱った織物商でした。江戸っ子の間で人気を博した織物でしたが、昭和初期に途絶えました。幻の織物でしたが、30年前に復刻。細い木綿糸で織られた手織りの唐桟は、絹のきもののようなしなやかさ。帯はミナペルホネンの生地です。100柄あるという、川越のまちを作った織物です。
新潟県産 木綿のきもの&半巾帯
「亀田縞」は日本最北の綿産地であり、新潟の亀田地区で最盛期には660の業者によって生産されていたといいます。しかし、時代の移り変わりとともに亀田縞はあえなく歴史の幕を閉じる事となりました。そこへきて、2005年に亀田に残る2人の職人が亀田縞の伝統を70年ぶりに復活させたのです。和gen代表佐藤が17年間もの間、かなりの頻度で洗濯機で洗っているにもかかわらず生地の風合いを保ち、型崩れしないほど「亀田縞」は丈夫です。
藍と共に
‶垢抜ける”=洗練されること。この垢抜けるという言葉は、藍染が関係すると言われています。藍染は藍の葉を発酵させた「すくも」を発酵して染めます。そして洗えば洗うほど灰汁が抜け藍の色が冴えてきます。この様子を「垢抜ける」と言うようになったそうです。着ることに灰汁が落ちていくことで自然と美しい藍色が生まれます。それを藍を育てると言います。あなたが向き合い寄添った藍色に。久留米絣:松枝哲哉作
ファッション43
絹唐棧と更紗帯
きはだや店主が好みの女優Hさんのイメージで作った着尺。勝手にイメージして作っただけで、Hさんにプレゼンをしたわけではないのですが、絶妙なオフホワイトが人気の縞。帯は彦根更紗の写し。きはだやは、絹織物が盛んな新潟県十日町市に工房を構え、産地ならではのモノづくりや十日町の魅力、当社でしかできないことを発信していけたらと思っています。主に、江戸時代にかけて伝来した「唐棧」や「更紗」を絹織物で再現しています。
クロコダイル
洗える絹の御召です。クロコダイルをイメージしたよろけ柄の大小、色違いで羽織、着物、帯をコーディネートしました。クロコダイルというと最近の柄と思われがちですが、当社が40年以上前に丹後ちりめんとして織っていた柄を、織組織を変えて御召で織りあげました。「着物と絹をもっと日常に」というコンセプトで「ワタマサタマサ」という新ブランドを作りました。洗える絹の御召などを販売しています。
「着物のある日常」
「ふだん着物のtonton」×「きものもたはん」きよみさんとのコラボレーションアイテム。元々お持ちだった昭和中期のレースの着物。そのレースを復刻しました。すべてがメイド・イン・ジャパン。葉っぱのレース着物 レース生地、染め、縫製、すべてを北陸地方(富山、石川、福井)にこだわって作った普段着のレース着物。繊維産業の盛んな北陸ならではのレースなどのテキスタイルで、着物がもっと楽しくなるものづくりをしています。
雪華を纏う Soirée −Blanc−(ソワレ −ブラン−)
雪華尽くしのワントーンコーディネート。左身頃と両袖に白と銀糸の刺繍で可憐な雪の結晶を散りばめ、右身頃と衽は無地という新感覚の洗練された印象の訪問着。銀地に銀糸のみで織り上げた煌めく雪華文の袋帯がお互いの良さを際立たせてくれます。銀色の三分紐、帯留め代わりの大きな雪の結晶のブローチで白と銀の世界を表現しました。薄群青色のシルバーラメの帯揚げをアクセントにして現代的な装いに。
Precious One
<Maison Mamesaku ブライダルライン> レースの上に施されたビーズ刺繍がとても美しい打掛です。 前面にちりばめられたビーズは、ライティングでより輝きを放ちます。バックスタイルは、少し長めでトレーン風になっています。 繊細なビーズ刺繍×ドレープを生かしたラインは、どのアングルから見ても華やかで、ゲストを魅了します。 一生に一度の、輝きに満ちた特別な日。 あなたと、あなたの大切な人との幸せな時間が、永遠に続きますように。
East West
伝統あるきものを新しい感覚の女性たちが、洋服を着るかのように纏う。そんなファッションを世界中の女性達が楽しむようになったら世界はもっと繋がれるはず、という願いを込めて、地球の青をイメージしました。洋服感覚のクールな色使いのコーディネートはきものの枠を超えて、ダイバーシティ(多様性)なファッションとして世界にも駆け巡ると信じています。まずは、今日、きもの?or洋服?という選択肢が日常になりますように。
ソフトモダン エキゾチックコーディネート
黒地に橙色、青紫色、青緑色の3色がメインの色彩は対照色相配色で、どこか異国的でエキゾチックな雰囲気をもたらす大人コーディネートになっています。アンティークの着物に現代の名古屋帯を合わせました。まったく違う時代につくられ、使われたものたちなのに、なぜかマッチしているところに着物コーディネートのおもしろさがあります。多くの人に着物のおしゃれ、そしてコーディネートのたのしさが伝わればと思います。
パパママが着せる3歳デニム被布コーデ
「七五三以外でも男の子が着物を楽しめる!」そんな想いからできた子供着物です。着物に馴染みのないパパママでも着せられるように縫いあげ済みで、紐も着物に縫い付けてあります。襦袢は省き、半衿単体を着物に重ねる事で子供の負担も少なくしました。家庭で洗濯可能です。「着物を着る」と言うハードルを少しでも減らし、子供の着物姿の可愛さを沢山の方に知って頂きたいです。「20年後の着物ファンへ」をテーマに子供着物を製作しています。
この夏結びたい帯
半巾帯”marble(マーブル)” 麻綿素材のオルンらしい感覚の半巾帯です。マーブルという名の通り、素材と色とが不思議なリズムで複雑な表情を見せてくれます。浴衣の時期はもちろんですが、単衣、袷(あわせ)、どんな季節に着用しても問題ありません。※マーブルは洗える帯です。 浴衣”cube” ブレイドミニトート”wataridori” 雪駄”菱屋×OLN wataridori” OLN(オルン)は「日々の暮らしを織物で彩る」ためのファクトリーブランドです。 そして「小さくとも自立した織物工場」を目指しています。
ニコイチキモノで仲良しコーデ<女性>
ニコイチキモノとは、2枚の着物から1枚に仕立てた着物のことです。こちらは本場結城紬の男物アンサンブルの羽織でした。洗い張りをして、身丈の足りない所に江戸更紗の布を足し、女物の着物に直しました。帯は生紬、半衿はホタルです。そもそも着物の色が春や初夏を感じさせる色目ではないので、小物でなんとか季節を合わせました。初秋コーデをブログ[ぼんやり着物日記]で紹介しています。リンク→ https://hinatabokko-momonoki.blog.ss-blog.jp/2022-04-30
二人仲良くニコイチキモノ
ニコイチキモノとは、2枚の着物から1枚に仕立てた着物のことです。着物の良いところをミックスして、世界で一枚のオリジナル着物に仕立てています。こちらは男物アンサンブルの着物でした。洗い張りをして、生地が足りなかった袖幅には羽織のマチを、衿先には江戸更紗の布を足しています。お揃いの女物は、羽織から仕立てたのですが、どうしても身丈が足りなかったため、男物の下前の裾を女物に分けましたので、そちらにも江戸更紗がついています。
日本橋の雨
連なる傘に途切れなく降りる雨。 異なる型紙を使い、注染によって小村雪岱の描く情景を浴衣姿に表しました。丸久商店は明治三十二年、日本橋堀留町にて創業した注染製品の問屋です。注染とは明治時代に生まれた染色技法です。主に浴衣や手拭に使われて、当時の人々の暮らしと共にありました。 丸久では今も変わらず東京注染ならではの浴衣や手拭を取り揃えています。どこか懐かしいけれど、いまに合う。そんなところが丸久です。
車いす着付け
車いす着付け 車いすに座ったまま着物を着せ、帯を結ぶことが出来ます。新たに道具を購入する必要はなく手持ちのもので着付けが可能です。着物や帯は解いたり切ったり縫い付けたりしません。車いす専用の着物ではなく、『着たい着物』を選べます。親から子へ大切な着物をつなぎます。日常も特別な日も「自分らしい輝き」を大切に。何気ない日も、成人式や結婚式などの特別な日も、「自分らしい輝き」を大切にしたい。
艶やかに咲き誇る花の様に美しく
艶やかに咲き誇る花の様に美しく。柄付けの少ない赤の振袖に相性のいい黒のシンプルな 帯を充てることでキュッと締まって見えるコーディネート。 赤・黒・白でまとめたコーディネートは古典柄でありながら今っぽさも兼ね備えた かっこいいスタイルとなっております。この着物に似合うヘアスタイルはアップスタイル。着物姿にマッチした髪型も、大人っぽさをアップさせるポイントになっていると思います。
大輪のバラが咲き誇るノスタルジックな世界
華やかな白・薄ピンクの大輪のバラが咲き誇るノスタルジックな金茶の地色の振袖。 帯は大輪のバラの色を反転させた黒い柄の帯で締め、差し色で入っている薄紫を帯締めに持ってきて全体的なバランスをとりました。大胆な色柄を着こなせるのも振袖ならではのものです。こちらの振袖にぴったりの髪型はハーフアップスタイル。キュートなイメージに。ジョイフル恵利は、 全国展開の着物レンタル専門店です。
慶長文様が織りなす正統派の振袖
色とりどりの花に絞り、小紋箔など華麗に埋め尽くされた慶長文様が伝承の技で織りなす、こよなく美しい正統派の振袖となりました。大柄の梅がアクセントとなり全体的な雰囲気を統一しています。伝統の文様と近代の帯が上手く融合したコーディネートかと思います。ジョイフル恵利は、全国展開の着物レンタル専門店です。毎年成人式を迎えられる3万人以上のお嬢様のお手伝いをさせて頂いております。
受け継がれる伝統と流行の融合
母の着た振袖、祖母から受け継がれる丸帯、そして小物は時代に合わせて選ぶ。古さを感じさせないコーディネートです。KIMONO Couture MASUMY は、一級和裁技能士としての技術力を活かした綺麗に魅せる着物を仕立てます。またその技術を伝えていく教室を開いています。一級和裁技能士、職業訓練指導員、全国和裁技術コンクール出場、和裁歴33年。仕立て依頼は随時受け付けております。和裁を学んでみたい方も募集中。それぞれに合わせたペースで対応できます。
独自の 「デジタルデザイン技術」で表現した振袖
はじめまして、ブランド「うれすじ」です。化繊が正絹に取って替わる振袖の今後を見据えて、ポリエステルで最高の表現をすることが目的です。ポリエステルの生地に、独自で開発した総柄合わせのデザイン技術をもとに、正絹と同等の最高の発色の振袖をご提供致します。さらに箔と金駒刺繍の加工をしております。伝統を基本としたデザインの振袖と、少しレトロな帯と帯締めで、それぞれのパーツがさりげなく存在感をアピールできるようにまとめました。
ARトルソー
バーチャルキモノプロ ジェクトは、仮想空間(VR)と仮想現実(AR)と現実世界(R R)を架け橋にして着物と人をつなぎたいと思っています。このプロジェクトは西陣織の職人りんどう屋が中心になってそれぞれの専門家に力を借りて仮想空間を利用した着物展示会を作り出しました。これからのこの新しい技術や世界を着物を好きな方々に感じていただきたいと思います。
中振袖「ハート孔雀紋墨流し」
孔雀の優雅で華やかなイメージを、ゆったりとしたハート型の墨流しで染め上げました。上半身を黒色の無地とし、袖と見頃の裾部分の華やかな色が映えるデザインとしました。スタイリングによってシックにもキュートにも印象が変化する振袖。年齢を重ねても着たくなる大人振袖のご提案です。 デザイン:hibaco 製作:着物/hibaco×武田染工 帯/彩栄 スタイリング:勝野屋・勝野明美
ほんわりちゃん 女性作家が大集合!
開店5周年を表わして、軽めのお祝い気分で♪ 目を惹く小紋は、染師・岩下江美佳の裏孔雀。孔雀は吉祥文様ですが、意匠化されていて、現代的。 名古屋帯は染織家・上原美智子の絶妙な色感覚が美しい草木染め。 帯留は洒落水引(しいばし商店5周年記念)。合わせやすいように、白より柔らかみの強い胡粉(ごふん)色を多用し、店のイメージカラーをほのかに差しました。 店主の得意な、全体的にほんわり・柔らかみのあるコーデです。
憧れの夏きものきこなし子さん
一見、雑誌で女優さんが着ていそうな。だけど、「ちょっとちがう」。 白とグリーンの絣が爽やかな夏塩沢。科布の八寸名古屋帯で、より涼やかに。帯留はガラス作家・小上馬香織作(しいばし商店オリジナル)。 麻襦袢と3分紐でグリーンを効かせて、「ちょっとちがう」に。新しいものを誂える。から、新しいものがつくられる。つくられれば、絶えない技術がある。微力ながら、それを伝えるのが呉服屋の役割だと思っています。
『ワンピースときどき、着物』
久留米絣のPINTAGキモノ collaborated with Giemon Live Factory 着れば着るほど馴染む肌触りの良さに経糸と横糸で表される多彩なデザイン。トラディショナルなかっこよさとポップさを併せ持つ日本が誇るテキスタイル久留米絣 Giemon Live FactoryデザインのPINTAGのワンピースに対比したコラボレーション作品です。「ワンピースときどき、きもの。」着物が再び、普段着になりますように、というコンセプトで、シンプルで大人かわいい「こんなの欲しかった!」アイテムをお届けしている、海外発の着物ブランドです。
あなただけのお洒落を重ねる薄羽織
誰もが振り返る、羽織姿を。きものラボ悉は、長年培った悉皆の技で 価値のある昔きもの生地を春・夏・秋も楽しめる薄羽織に作り替えました。いつもの着姿に「一枚重ねるお洒落」として ご提案いたします。着物の楽しみをもう一歩、広げていく。それがきもの悉ことごとのコンセプトです。帯の仕立て工房として長年培った悉皆の技を、着物の楽しみをさらに一歩広げる際にお役立ていただきたい。きもの悉ことごとはそんなきもののラボです。
石田節子が提案する現代の紗袷せの楽しみ
夏の紬小紋に紗の白生地を重ねた、石田節子が思う現代の紗袷せ。時期にこだわらず紗袷せの抒情性を楽しみたいと考えています。紫と黒の段暈しを後染めにした夏大島の着尺を羽織に。帯は千鳥を大胆に刺繍した昭和初期のアンティーク。長襦袢と半衿は石田節子らしい色使いと生地の質感を大切に、彫金の蛇篭の帯留で物語を添えました。きもの・羽織・帯・長襦袢・半衿と夏らしい透ける美しさを演出した一揃えです。
hibicolle 「モネカ」
ヒビコレというカジュアルきものシリーズのポスター柄で染めたものです。普段は絞り染めを中心にきものを染めていますが、このきものは絞りをせず、蝋や助剤などを使って、自由に製作したものです。ヒビコレのシリーズに新たなバリエーションを加えたいと思って向き合いました。地紋にも助けられたと思います。絞り染めは解くときの感動がありますが、こういったアート的な染めは出来不出来が紙一重なので、一回一回が勝負という感じがしています。
Brilliant Sparkle
眩い煌きを放つラメ糸でパイソン柄のエッジを効かせ、見る角度や光の加減で表情を変化させています。また、裏地に同色を用い、八掛にもパイソン柄を入れることで全体の統一感を持たせています。 輝きに満ちた門出や華やかなパーティーシーンをイメージし、大胆さの中に上品さを併せ持つデザインの振袖に、アクセントカラーとなる漆黒の帯をプラスし、大人っぽくこなれ感のある、辛口かつ個性的なスタイリングに仕上げました。
夏のお出かけに
盛夏の装いということで紋紗のきものに羅の帯。どちらも地紋はあるものの色や柄はありません。黒い紋紗は長襦袢が透けて涼しげに見えます。盛夏は特に見ている人も涼しく見える装いが良いですね。ちょっとおしゃれしてお出かけしたい時の盛夏の装いとしてコーディネートしてみました。 黒の紋紗のきものに地紋のみの羅の帯を合わせ、全体的にシンプルにし、カラシ色の小物と金魚の帯留めをアクセントにしました。
夏の日差しを楽しむこだわり素材のおでかけを♪
絣模様と透け感のある麻帯、ガラスの帯留めと利き色三分紐で夏の日差しに負けないコーディネート。当店は四国高松で営業しております。着物大好き人が気軽に集まる店、和工房あき。お洒落でいい品いい素材、そしてコーディネートグッズもお手ごろ価格で御提案。店主は紬やシンプルな着物好き。女将を中心に、着付け教室、三味線、茶道教室などのお稽古も開催。お着物を通して、日々の生活に楽しみが増えることを願って。
namintom
ナミントンとは、ずっと眺めていたい波と爽やかなミントを合わせた造語のネーミングです。 自然をテーマにした色やモチーフをデザインした坂本呉服店オリジナルブランド。オリジナルハニカム柄の色無地(丹後ワタマサ)にオリジナルカラーで作った博多織の名古屋帯(西村織物)を合わせました。半襟・ハニカム(富士商会)帯揚げ・三分紐共にオリジナルカラー(衿秀)ナミントンのロゴマーク「n」の帯留め(v.v)がアクセントです。
艶BLACK DENIM KIMONO STYLE
『着物共に自分を楽しもう』 いきなりおしゃれに着物デビューできるDENIM KIMONO。デニム着物の持つアクティブさと、ファッション性を生かし、自由に”きもの”の形の中で表現。ここでは艶のあるBLACKのデニム着物にメンズライクなアイテムと合わせ、COOLなスタイリングに仕上げました。ジェンダーレスなスタイリングで内側にある本来の艶を引き出し演出します。自分を解放して着物を着る、艶BLACKスタイリングです。
江戸小紋とシルバーの波の帯でTokyoらしくモダンに。
江戸小紋や浴衣はいつも柄のつなぎ目もピッタリ合わせて12m同じ柄を染めていますが、今回は初めて自由に自分の感性を出して染めてみようと思った着物です。手染めの特性を生かし、一点一点個性の光る着物を作りたいと思い、4つの伊勢型紙(極大小あられ、大小あられ、縞、行儀)をコラージュのようにはめ込みそれぞれの柄をバランスよく型付けしてみました。仕立て方でそれぞれ全く同じ着物にはならないので着る人の楽しみになれば良いなと思います。
丸山正さんとの思い出
マルファクトリー丸山正さんのキモノです。この着物はスタイリストの大橋利枝子さんの私物を一式お借りしたものです。丸山さんと花想容とのご縁は12年ほど前からになります。当時、丸山正さんの暮らす長野県の山奥の仕事場を見に行こうということで、何度かお客様と合宿に行きました。2022年の今、丸山さんはもう一時期の輝きを失ってしまったかもしれませんが、今でも丸山さんの巻き付けパフォーマンスを最初に見たときの衝動が忘れられません。
繋(つながり)
見えるけど見えないものばかり 見えないけど見えるものばかり はじまりのはじまり 死んでは生まれ 生まれては死んで この小さな大きな宇宙で 見えないパズルを探し 歩みを続けて 気がつくとピースは自分だったりして 愛されたいと願ったりして ここに存在していると信じたりして 傷つけたり守ったりして 自由を求めたりして 美しくありたいと (セカイダイスケ)
私の振袖
この振袖は、絞り染めを父に教えてもらって、私が自分で絞ったものです。色を自分で選んで、自分の成人式の着物を染めてみようと、19歳の夏に作りました。地色の染めだけは父にやってもらいました。仕立ても和裁士さんに頼みました。自分ではすごく細部まで絞りをして作ったつもりだったけど、仕立て上がってみると、随所に模様の隙間がありました。前撮りは記念になりました。この振袖を見るたびに、もう少し絞るんだったなと思います。
繰り回しのすすめ
着尺と羽尺を使って振袖を仕立てました。この振袖の身幅は少し大きめかつ簡易的に仕立ててあり、あとで解いて、長着と羽織に繰り回し可能です。帯は喪服の帯と小紋長着物を解いて繰り回しし、大島の残布で、愛猫をモデルにポイント柄を施しました。着物は、仕立て直したり、繰り回したりすることで、今着ている本人だけではなく、子供や孫、この先の知らない誰かが着ることができる、過去現在未来を彩る素敵な衣服だと思います。
世界に一つだけの振袖「KAHANALIDE」
「世界にひとつだけの振袖KAHANALIDE(カハナリデ)」はお客様のオーダーで振袖をお作りします。生地も技法もお好きなもので。ご自身で柄を描くこともできますし、ビーズを縫い付けたり、帯と柄を合わせたり。とにかく自由に個性的に。LINEで打ち合わせを重ね、郵送で実物大模型を送り確認し、一度もお会いすることなく製作できます。こちらは私の娘のカハナの成人式に。振袖用羽織も作ってみました。「加花着物」で検索してください。
Tokyo Retro 〜椿〜
タイトルの通り、レトロ感を表現した1枚になります。柄は椿の花をモチーフに濡れ描き風に仕上げ、全体に流れを作りながら表現しました。ちりめん系の生地を使用することにより、よりレトロ感を生み出しております。配色としては地色を人気のアイボリーで上げ、白の椿に葉にはブルー系を使用しました。あえて色数を減らすことで、単色配色で仕上げました。要所に金加工・刺繍加工を施し、濡れ描き風のデザインが際立つ、レトロ感溢れる1枚です。
レース振袖をエレガントに・ドレスのように纏う
きものブランド「ろっこや」新作振袖 <Mosaic Lace>Piedra Piedra=スペイン語で<石> 白にグレー、ネイビー、ヒヤシンスブルーのモザイク文様が美しく、雨上がりのヨーロッパの石畳を連想するようなしっとりと静かな余韻を含む配色で、上品かつ洗練された装いに 合わせるアイテムはブラック×シルバーを基調に 半衿、伊達衿と帯締めのカラーをリンクさせて ヘッドドレス・レースグローブ・ダンス用の華やかなヘッドアクセサリーを帯留めに飾ってエレガントな印象に。
銘仙で振袖!
思いっきり柄を楽しんで自分らしい振袖を纏って貰いたい。そんな思いから秩父銘仙の振袖は誕生しました。ほぐし織の正絹は軽くて足捌きも良いのです。柄はスウェーデンデザイナーによるスワン柄です。今夏、地元、埼玉県秩父にて銘仙振袖のレンタル、販売がスタートします。新啓織物は伝統工芸品である着物『秩父銘仙』とその技術『ほぐし織り』を活かしたモノづくりをしています。技術特有の魅力を引き出しその魅力を伝えていくことを目指しています。
博多織の「振袖」と、現代アート小松美羽さん×OKANO「佐賀錦」
1241年発祥の博多織。帯が有名な産地ですが、当初は着物を織っていたと言われております。2011年には伝統工芸品として指定された博多織の着物。OKANOでは「独鈷華皿文様」を織り込んだ振袖を製織いたしました。帯は現代アーティストとして活躍している小松美羽さんデザイン、OKANOの佐賀錦織で製織した袋帯です。博多織が、いままた着物へ回帰したといえる一枚ですが、この回帰は先進でもあります。博多織の着物、ぜひ御覧ください。
波紋とベニアジサシ
自分のためだけに自分で染めた振袖です。振袖に使う生地をいくつか見せていただいた時に、この一面の大きな波模様に一目惚れしてしまい、そこからこの海鳥のデザインを描きました。地のぼかし染など初めて取り組む技法もあり、製作は大変でしたが、その分仕立て上がりを見た時はとても感動しました。また、振袖に合わせて八掛や長襦袢も自分で染め、小物もこだわって選びました。自分の「好き」だけで構成できたので今でもお気に入りの一着です。
「江戸城のお姫様’22」
2022年に江戸城があったとすると、そこに暮らす姫はどんな格好なんだろう。それがこのポーズ人形のテーマです。江戸幕府が存続し、鎖国を続けていたら、始めていなければ…と想像すると、2022年の東京の暮らしやファッションはまた随分と違ったはず。江戸城の天守閣から東京を眺めた姫は何を思うのか。そんなことに思いを馳せながら企画制作しました。コウモリに花や唐草を合わせた文様の打掛/引き摺り、胸元には筥迫(はこせこ)、帯には末広(すえひろ)と懐剣(かいけん)を忍ばせています。民族衣装をとりまく環境はどんどん変わっていきます。キモノの未来は今を生きる人に託されていることを実感しています。ポーズ人形制作:宇山あゆみ アートディレクション:西岡ペンシル
かぐや姫
竹はまっすぐにすくすく伸びるものであることから、子供の祝い着のモチーフに使われました。大羊居の創業者、野口功造の代表的な図柄の一つでもあります。子供の着物なので揚げをしても柄が切れず、すっきりとまとまります。かぐや姫のイメージで檜扇を袖にあしらって、背紋には月と洒落ています。
お菓子の家
このきものは、大羊居の創業者、野口功造が、ひ孫の為に作った七五三のお祝い着です。上前にお菓子の家、ビスケット、そして背紋にはあめ玉と、子供のすぐ身近にあるお菓子をモチーフにすることで、一目で面白いと感じられる柄になっています。